• "公安委員会"(/)
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  1. 日向市議会 2001-09-01
    09月12日-04号


    取得元: 日向市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-04
    平成13年  9月 定例会(第5回) 議事日程                       第四号             平成十三年九月十二日午前十時零分開議日程第一 一般質問(個人)----------------------------------◯本日の会議に付した事件 一、一般質問 二、発言の取り消しと訂正について---------------------------------            出席議員(二十五名)                一番  黒木敏雄君                二番  (欠員)                三番  黒木円治君                四番  清水稔久君                五番  片田正人君                六番  鈴木富士男君                七番  鈴木三郎君                八番  近藤勝久君                九番  日高一直君                十番  黒木康弘君               十一番  奈須泰典君               十二番  赤木紀男君               十三番  岩切 裕君               十四番  河野俊彦君               十五番  河内政男君               十六番  甲斐敏彦君               十七番  黒木 優君               十八番  十屋幸平君               十九番  西村豪武君               二十番  松木良和君              二十一番  松本弘志君              二十二番  江並 孝君              二十三番  坂口英治君              二十四番  荻原紘一君              二十五番  那須和代君              二十六番  黒木万治君----------------------------------      説明のための当局出席者            市長      山本孫春君            助役      弓削哲郎君            収入役     黒木國衛君            総務課長    黒木輝章君            職員課長    鈴木一治君            企画課長    土工冨志夫君            財政課長    林 雄治君            契約管理課長  村田育生君            市民課長    柏田利弘君            農林水産課長  和田正義君            農村整備課長  黒田禮三郎君            商工観光課長  林田俊則君            建設課長    田辺英雄君            福祉事務所長  富山栄子君            水道課長    梶田良春君            消防長     松木 優君            教育長     宮副正克君            教育次長兼                    澄本和久君            学校教育課長            社会教育課長  黒木英一君            学校給食共同調                    松田弘文君            理場所長            高齢者あんしん                    赤木喜孝君            対策室長            市史編さん室長 黒木 豊君----------------------------------      議会事務局出席者            局長      日高利夫君            局長補佐    福井 實君            議事係長    大久保雅登君            主事      柏田武浩君            主事      藤本一三君---------------------------------- △午前十時零分 開議 ○議長(黒木敏雄君) ただいまから本日の会議を開きます。---------------------------------- △日程第一 一般質問 ○議長(黒木敏雄君) 日程第一、一般質問であります。 昨日に引き続き一般質問を続行いたします。 本日は、黒木万治議員、黒木 優議員、松本弘志議員黒木円治議員の四名を予定しております。 まず、二十六番黒木万治議員の発言を許します。 ◆二十六番(黒木万治君) 〔登壇〕おはようございます。けさのテレビでは、アメリカで国際テロと見られる大変大きな事件の映像が流されております。ただただ驚くばかりでありますけれども、いかなるテロや暴力も許さない国際社会づくりと背後関係の徹底した真相究明が求められると思います。亡くなられた多くの皆さん方の御冥福と、負傷された皆さんにお見舞いを申し上げまして質問に移りたいと思います。 私は、今日の情勢からして、極めて重要な課題について、必要な提言も交えながら、山本市長に質問を行います。 最初に、山本市長の基本姿勢として、暮らしと経営を守り、地域経済の振興策についてであります。これまでの歴代自民党政府アメリカ言いなり、大企業中心の政治により、農業と地場産業、商店街に大きな影響を及ぼし、農畜産物輸入自由化や大型店の進出を許す規制緩和は、郷土の農業経営と中小業者の営業をつぶしてまいりました。このことは、これまでたびたびこの壇上から指摘してきたところであります。さらに小泉内閣になり、消費不況で景気が一段と悪化し、大変な企業リストラが進行しております。人減らし計画は自動車、電機、情報産業の大手三十社だけでも十六万人という未曾有の規模であります。これでは地域経済がますます衰退する状況にあります。中小企業の大量倒産と大量失業をもたらす不良債権の早期最終処理を中心にした構造改革を進めれば、景気は一層悪化するだけでなく、日本経済に、日向市の経済に、壊滅的な打撃を受けることは明らかではないでしょうか。このような経済情勢の中で、今、山本市長に求められるのは、地方自治の本旨にのっとり、六万市民の暮らしや営業、福祉や安全を守る立場に立った積極的な政策的な展開ではないでしょうか。日向市を取り巻く今日の経済情勢をどう認識し、分析しておられるのか、各分野での総合的な発展の方向を示していただきたいと思います。また、政府や大企業に対して、地域経済への社会的責任を果たせと強く声を上げることが重要になっていますが、どうでしょうか。 次に、基本姿勢の二番目として、「市民こそが主人公」の行政の確立についてであります。特に親切・丁寧・迅速な行政の取り組みの徹底についてであります。私は、この問題については、たびたび提言、質問をしてまいりました。市長からも、そうあるべきで一層の取り組みを約束する答弁がなされております。しかし、現状はどうか、市長の答弁どおりになっているのか疑問であります。一向に改まっていないのが現実ではないでしょうか。市民に対しての態度や言葉遣い、丁寧さ、親切さ、迅速さ、これらのことについていかがでしょうか。さらに言えば、市民が恐る恐る伺いやお願い、相談をしなければならないような、市役所に行くのがおっくうになるような雰囲気がありはしないか、こう思えてならないのであります。「福祉事務所に相談に行ったら元気をもらった。生きる勇気が出てきた」「家の前の水たまりの舗装をお願いしたら、すぐにやりますと約束してくれた。約束どおりすぐにやってくれた」「母親の介護保険のことで電話をしたら、納得のいく説明をしてくれた。認定度が二から一になって、なぜかわからず不安だったが安心した」、そういうふうに市民が言えるような市役所にならないものかどうか、このことを強く求める立場から、市長の対応、努力が不十分ではないかということを率直に指摘をして、答弁を求めるものであります。職員一人一人に憲法や地方自治法でうたってある全体の奉仕者、こういう点を基本として、一人一人の職員が憲法、地方自治法の真髄を重視し、みずからの生活と権利を守ると同時に、住民に奉仕することが極めて大切である、この立場を貫くことが今求められております。市長みずからが断固として、確固として、この姿勢を取り続けておられるのかどうか、厳しく問われていると思いますが、現状と問題点、今後の取り組みについてお伺いするものであります。「みんなの市役所」という冊子が配られました。文字どおりそうあるべきであります。関連して、「市民なんでも相談室」の相談内容、最近の相談における特徴などについて、詳しく答弁をしてもらいたい。今後、より充実した取り組みをという点では、どう考えておられるのか。私は、相談者のアフターケアも含めた一層の取り組みが求められているのではないかというふうに思いますが、市長の考え方をお聞きいたします。 次に、中小企業対策についてお聞きいたします。 小泉内閣の構造改革、とりわけ不良債権処理から地域の中小業者の営業を守ることは、今日の重要な課題であります。日向市においても、中小業の倒産、閉店などが相次いでおります。これらは、今日の情勢を反映して、銀行の貸し渋り、貸しはがしが強まる中で、金融機関から融資が受けられない。貸付利子の高い消費者金融から借り受けざるを得ない。そのあげく、貸付金も返済できず生活が狂ってしまうという状況はいまだに続いております。中小業対策を一層強めることを強調する立場から、以下の質問を行います。 日向市中小企業特別融資貸付金貸し付け限度の拡充と条件緩和はどう考えておられるのか。それとも考えておられないのか。 二つ目に、自治体と地元金融機関の共同した対策を広げる取り組みについてであります。この対策は、これまで一定の取り組みがなされてきたようでありますが、不十分ではないか。さらに強く働きかけを求めるものであります。 三番目に、保証協会に対して公的融資の十分な保証をさせる取り組みについては、今日の実態と取り組みについてお聞きいたします。 四番目に、市特融制度の小口融資のあり方についてであります。この点についても、これまでたびたび質問をしてまいりました。答弁では幾らでも小口の貸し出しができる、そういうことであります。しかし、今日、飲食業やスナック経営などの女性事業主に対して、運転資金や設備資金などを銀行に申し込んでも貸してくれない。銀行の相談窓口でシャットアウトされる、これが実態だと聞いております。ですから、やむなく金利が高いということはわかっていても、消費者金融や日掛業者に借りる。そして、ますます追い込まれていく、こういうことになっております。小口融資制度の活用について、抜本的な改善が必要ではないか、これらの皆さんに役立つものになっているのかどうか、実態について答弁していただきたい。 五番目に、市発注工事のあり方についてであります。不況が長引く中、業者の皆さんも大変厳しい状況に追い込まれているわけであります。下請業者の声として単価の引き下げを強いられ、ますます厳しい胸のうちを打ち明けておられます。分離発注など、よりきめ細かい発注のあり方を求めるものですが、これまで業者はランクづけがしてあり、それぞれの基準額が定められていると聞いております。上のランクの業者が下のランクの工事にまで参入している。今日そういう状況もあると聞いておりますが、この点、実態はどうなのか。下位にランクづけされている中小業者は、さらに圧迫されることがあってはならない、そういう立場から、事実を確認しておきたいと思います。 続きまして、林業行政、森林・林業基本法が改正されました。この基本理念を生かした今後の取り組みについて質問いたします。ことし六月、国会で森林・林業基本法が成立しましたが、この基本理念、森林の有する多面的機能の発揮や林業の健全な発展、林産物の利用促進、国内生産に打撃を与える輸入製品の制限、林業生産組織や木材産業の位置づけなどを生かし、本市の林業の活性化、間伐など人工林の手入れができない現状からして、今後どのような取り組みをしていくのか、お聞きしたいと思います。人工林は適切に管理されてこそ、木材生産も森林の持つ多面的な機能も発揮できるわけであります。 最後に、交通安全対策についてであります。江良町四丁目交差点は、日知屋財光寺通線が四区内を開通したことにより、交通量がふえております。特に通勤時間帯の通行量が多く、南から来たら細島方面、北から来たら十号線方面への右折ができないという声が強いわけであります。右折信号を導入すべきではないかと思いますが、どう考えておられるかお聞きします。 関連して、日知屋幼稚園の点滅交差点に減速誘導ラインを引いて安全対策をという申し入れが、昨年、つまり平成十二年五月二十九日付で、新婦人・親子リズムの代表、寺原由美さんらから申し入れが行われて、平成十二年六月五日付で山本市長名の回答書が届けられております。その中身は、「関係機関協議の上、平成十二年度中に減速誘導ラインを御要望箇所の交差点に設置したいと思います」とあります。これがいまだに放置されている、こういうことはどういうことなのか、山本市長らしからぬ対応ではないかということを指摘、詳しいいきさつについて答弁していただきたいと思います。 次に、高見橋東詰信号機についてであります。この信号機は、感応式信号機にすべきではないか。南町、春原町の堤防沿いから出てくる車の量からして、感応式で対応した方が全体の流れからして安全であると思われますが、どうでしょうか。 市道権現原線に歩道の設置をという点であります。この点については、さきの六月議会でも質問を行いました。市長の答弁は、「昭和六十三年度ごろ改良した区画は、当時の状況からして歩道の必要が希薄であった。今後、地元の皆さんと協議を進めながら、歩道の設置について検討協議する」、そういう答弁でありました。この答弁は、質問した私も地元関係者も評価できるという満足できる答弁であります。この答弁を受けて、担当課では三カ月たった今、地元民との接触が第一歩として何かなされているのか、なされていないのか、市長の議会答弁の重みと実践の速度を検証するという点から、今回はこの件について答弁を求めるものであります。 以上で壇上からの質問といたします。〔降壇〕 ◎市長(山本孫春君) 〔登壇〕おはようございます。二十六番黒木議員の御質問にお答えいたします。 まず、暮らしと経営を守り、地域経済の振興策についてのお尋ねでございますが、農産物については、申し上げますと、国際的な貿易自由化の中で農産物の輸入が増大をし、品目によっては価格の暴落等を招き、農家経営が不安定な要素となってまいっております。このような状況を踏まえ、特定の品目に対しては、セーフガードの発動がなされたところでございますが、全般的な価格低迷状態に陥っているのが現状でございます。一方、このような状況の中にあって、食の安全性については、消費者の関心がより一層高まってきております。地域での農産物を地産地消、いわゆる地元の産品を地元で消費する体制を受け入れることが大事だと思っております。消費者にとってより安全で、かつ安心して求められる供給体制を講じていく必要があろうと認識をいたしております。また、地域経済につきましても厳しい状況が続いておりまして、特に雇用につきましては、全国的に非常に厳しい状況にあり、中でも九州ブロックの地域の完全失業率が連続すると二・四半期の平均で五・六%となり、この八月に緊急雇用創出特別奨励金が発動されたところであります。市内におきましても、雇用情勢は非常に厳しい状況でございまして、消費の低迷に加え、輸入品に押されリストラを余儀なくされた事業所もあるようでございます。また、期待感を持っておりました「IT情報技術関連企業」におきましても、拡張工事の先送りをされるなど、先行き不透明感も払拭し切れないままでございます。いずれにいたしましても、延岡・日向雇用開発協議会など関係機関と連携をとりながら情報の収集に努めるとともに、毎年開催をいたしております「ふるさと就職説明会」の充実や企業の誘致のさらなる推進に努め、当面の対策といたしましては、緊急雇用創出特別奨励金制度をPRをし活用することによって、雇用の安定を図りたいと考えているところであります。 次に、「市民こそが主人公」の行政の確立についてでございますが、親切、丁寧、迅速な対応につきましては、これまでにも御提案をいただいたところでございます。まさしくその姿勢こそ市民に対して行政サービスを行う職員としての基本だと認識をいたしているところでございます。御指摘のような批判が寄せられた場合には、その都度その原因を明らかにさせ、今後市民の方から同じような不満が起こらないよう対処しているところであります。また、市民から信頼される行政のあり方、その姿勢につきましては、研修等、機会あるごとに職員に認識をさせ、喚起を促しているところでございます。今後も職員が全体の奉仕者としての自覚を持ち、住民福祉の向上のために誠意を持って職務を遂行し、市民に対して適切な行政サービスができるよう、責任ある行政運営に努め、まさに市民が主人公の行政運営に徹したいと思っているところであります。 次に、「市民なんでも相談」窓口の相談内容についての御質問でございますが、最近の複雑多様化する社会・経済情勢や地域社会における問題解決能力の低下などを反映をいたしまして、本市にはさまざまな相談が数多く寄せられております。その件数も年々増加傾向にあり、平成十二年度、「市民なんでも相談」窓口開設以来三百五十件、本年度に入りまして八月末現在で百四十三件となっております。相談内容につきましても、環境問題、衛生、民事、消費生活等の相談が数多く寄せられております。これら複雑多岐にわたる相談に的確に対応し、市民からの切実な相談や意見に真にこたえていくためには、職員一人一人が全体の奉仕者としての自覚を持ち、関係行政機関・団体等との緊密な連携を図りながら、今後ともさらに相談業務の充実強化を図ってまいりたいと思うところであります。 次に、中小企業を支援する融資の拡充についてでございますが、中小企業を取り巻く社会経済情勢は、長引く景気低迷や金融環境の変化等により、依然として厳しい状況にございます。このような中、金融の円滑化を促進し、負担軽減を図ることを目的に、九月一日より中小企業特別融資制度の貸付利率を二・六%から二・四%に引き下げたところでございます。また、融資期間につきましても、運転資金については、従来の五十四月を六十月に延長したところでございます。御質問のありました貸付限度額の引き上げにつきましては、各市の実施状況等を調査いたしまして、本市といたしましては、来年四月実施に向けて検討を進めてまいっているところであります。 次に、地元金融機関との共同した取り組みについてでございますが、融資制度の充実につきましては、九市の商工金融担当者会地元金融機関への説明会及び協議会を開催をし、その推進に努めているところでございます。七月三十日も地元金融機関と協議をし、九月一日から貸付利率の引き下げと融資期間延長について賛同を得、その後、保証協会の同意を得て実施をしたところでございます。今後も関係機関との連携を図りながら、中小企業者健全経営確立が図られるよう努めてまいりたいと考えているところであります。 次に、保証協会に公的融資の十分な保証をさせる取り組みについてでございますが、関係機関との協議のたびに、中小企業特別融資制度の利用促進をお願いをいたしているところであります。今回も地元金融機関及び県保証協会と協議、先ほど申し上げましたように、貸付利率を二・六%から二・四%に引き下げるなどの制度の改正を実施したところでございます。今後も、県並びに九市とも連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えておるところであります。 次に、市中小企業特別融資制度の小口融資のあり方についてでございます。地元金融機関や商工会議所に対しまして、金融説明会や協議を開催するごとに、せっかく設けております小口融資の利用促進を中小企業者の方へ呼びかけていただくようお願いをいたしているところであります。今後も、関係機関と連携し、利用促進を積極的に働きかけていくとともに、また、利用者へのPRにも努めてまいりたいと考えております。 次に、市発注工事のあり方についてでございますが、このことにつきましては、市で定めております要綱に基づきまして、建設工事等の種類及び業者の等級区分に応じて発注標準額を定め、適正かつ公平な発注を心がけているところであります。議員が御指摘の工事でございますが、特殊な技術力を要する工事等におきましては、やむなく上位ランク業者への発注になる場合もあるわけでございまして、御理解をいただきたいと存じます。今後ともできるだけ多くの業者の方々が受注の機会があまねく享受できるよう努めてまいりたいと思うところであります。 次に、林業行政の取り組みについてでございます。去る六月の国会で、森林・林業関係制度について、新しく森林・林業基本法の示す施策の方向に即した改正がなされたところでございます。今回の改正は、国民の森林に対する要請が、木材生産機能から国土や自然環境の保全、地球温暖化の防止など、多面にわたる機能の発揮へと多様化してきたこと、さらには、木材価格の低迷など林業を取り巻く情勢の変化、管理不十分な森林の増加等が法改正の背景にあるわけであります。本市といたしましても、このような森林に対する要請にこたえるために、適正な森林の整備と保全、また林業の担い手の確保、林業の生産性の向上、林産物の利用の促進等に向けて取り組んでまいりたいと考えております。なお、森林の整備・保全につきましては、機能に応じた間伐を繰り返しながら徐々に更新を図る施業指導等を行ってまいりたいと存じます。また、木材流通加工体制の整備につきましては、住宅への地域材利用促進、現在お倉ケ浜に建設中の全天候型運動施設に見られるような公共部門等における利用など、木材需要拡大に取り組んでいきたいと考えております。さらに、管理不十分な森林につきましては、施行管理可能な森林組合等の認定者をあっせんするなどの公的な関与による適正な管理指導を行ってまいりたいと考えております。 次に、交通安全対策についてでございますが、まず江良町四丁目の信号機についてでございますが、議員御指摘のとおり、特に朝夕の通勤ラッシュ時には、車両の通行量が多く、混雑をしているようでございまして、右折矢印付き信号機が必要ではないかと考えているところでございます。また、高見橋東詰信号機につきましては、近辺の中原交差点及び国内信販前の交差点との関係がございまして難しい面もありますけど、いずれも今後、土木事務所、警察署と協議をしながら、改善に向かっての検討をしてまいりたいと考えているところであります。 次に、日知屋幼稚園角の信号機についてでございますが、市民の方からの陳情に対して、平成十二年六月、減速誘導ラインを設置する方向という回答をさせていただいておりました。その後、公安委員会現地立ち会いをしながら、ラインを設置するには県道からの距離が短過ぎて効果が期待できないという結論に至り今日に至っております。なお、公安委員会との協議について、陳情者への連絡が不十分であったことについては、深く反省をいたしているところであります。 次に、市道権現原線の歩道設置についてでございますが、市道権現原線につきましては、近年大型車の混入率が増加し、また、バス路線にもなっており、歩道の必要性は十分認識をいたしております。まずは現地踏査を行いまして、住宅の張りつき等を調べるなど、現状の把握を行ったところであります。今後は、それをもとに詳細な調査を行いまして、地元の皆さんと協議を進め、改善に向けての取り組みをしたいと思っているところでございます。以上でございます。〔降壇〕 ◆二十六番(黒木万治君) 〔登壇〕どうもありがとうございました。 上の方から、基本姿勢のところから再質問をさせていただきます。 市長、確かに日向市をめぐる情勢等について詳しくお話をいただきました。しかし今、未曾有のいわば戦後最大のピークと言われている。これほど建設業、工務店を含めて倒産していく。関連業者も大変な影響を受けている。あるいはそういう商店の閉店という状況があるわけですから、ここは市長、行政挙げて実態を詳しく掌握して対策をとるということが私は大事じゃないかと思うのですね。国のこういういわば地域の経済を破壊するような政策に対して、地方自治体がどうそこの暮らし、営業を守るかという点が問われていると思うのです。そういう意味では、全般にわたって一地方自治体ではもちろん限界があります。政府に対しても相当大きな声を上げていかなければならないと思うのですけれども、そういう点の取り組みについて、今市長の答弁を聞いておりましても、これで安心だと、なるほどと、そういう方向でやられるならば、これは安心だというところまでなかなか確信が持てません。もう少しいろいろ情報データもあろうかと思います。詳しく実態と山本市長の基本姿勢としてのところを突っ込んでお聞かせ願いたいと思うわけであります。 それから、小泉内閣の構造改革というこの中身がだんだん明らかになってきております。こういう点については、市長のきのうまでの答弁では、中身を見守っていくと、どういう内容になるかを見守るというような答弁をされておりますけれども、そうではなくて、今市長として声を上げるべきではないか、そういうふうにも考えますが、この点、評価とあわせてもう一度お聞きをしておきたいと思います。 それから、雇用の関係で、前から私気になるんですけれども、ふるさと就職説明会ですか、これなどを行っておると、こういうふうに答弁されるんですよね。ふるさと就職説明会などを開いて雇用に努力している旨を答弁されます。しかし、これはあれじゃないですかね、いわゆる市外の県外で働いている人に市内に戻って働きませんかと、日向市に帰ってこられませんかという就職の説明会ではないんですか。私は前からこの答弁が気になっているんですよね。私が求めているのは、日向市で今失業しておられる、雇用の場がないと、そういう人たちに対しての雇用をどう拡大していくかと、その点の取り組みを聞いているわけですよね。前回もその前もですが、何か判で押したようにふるさと就職説明会をやっているんだと、これは私は都会に出ている人に田舎に帰ってこいよと、こういう職場があるよという説明ではないと思うんですよね。その点どうなのか。私の考えているようであれば、いいかげんな答弁をしておられると言わざるを得ないので、その点をお聞きしておきます。 それから、二番目の、「市民が主人公の行政」の確立についてであります。市長の答弁を聞いておりますと、全く安心できるわけですよね。なるほどそうだと。私の質問に対して、市長、全くそのとおりだというふうに答えられます。聞いておりますと、まさに市役所もそのとおりであるというふうに思えるわけですよ。しかし、実態はやはりまだまだ直していただかなければならないと、そういう点がいっぱい見られるわけです。特に私は三点ほど壇上からそうあってほしいといういわば言い方をいたしました。特に福祉事務所あたりは、相談に行ったら、こういう不況の時期です。大変困っておる人がいろいろおられる。本当に元気が出たと、これから生きていく勇気がわいてきたと、そのくらい言う気になって市役所を出ていくぐらいの対応が、私は今の時期は必要だと思うのですね。それが何か行かん方がよかったみたいなこういう対応をされて、働かん者は食うといかんとよというふうなことを言われる。こういうふうに言われて、次から次に質問攻めに遭って、自分はある病院の精神科にうつ病で通院しているんですよということを前もって言ってるのに、そこ辺の配慮もなくどんどんどんどん畳みかけてくる。こういうことが、今まさに今日、この数カ月の間に行われている。こういう状況なんですよ、係までは言いませんけれども。もう少し温かい親切な対応があってしかるべきだと思います。水たまりを直してくれと言えばすぐにやります、一カ月しても何も言うてこん、二カ月しても言うてこん、このくらい時間がかかるわけですか。迅速という点では全くそういう状況があるわけであります。やりませんと言うのをやってくれと言ってるのではない。状況説明に担当の責任者に来てもらう。「ああ、これはわかりました。すぐやります」、すぐやると言えば普通一週間か十日ぐらいだろうと思っても、二カ月もたってもやらない、こういう状況があるわけです。ですから、市長が答弁されるようであれば、これは安心できます。まさにみんなの市役所ですよ。しかし、実態はそうじゃないんだと。そういうことを指摘して、壇上からさらなる市長の取り組みを要求いたしました。一体庁内でどうなっているのか。そこ辺の研修システムを含めまして、生きた研修ができているのかできていないのか、もう少しこの辺のところは市長の答弁のような市役所であってほしいという立場から、もう一遍お聞きしておきたいと思います。 それから、「市民なんでも相談室」の内容についていろいろ答弁がありました。私は、アフターケアですよね、これをどこまで市民相談室として取り組んでよいものかどうかという点では、私もいろいろわからない点もあるんですけれども、各課に回すとかいろいろあります。 市長も、関係機関というようなことも言われました。この前、こういう例もありますので、例えば、失業して雇用保険も切れた青年が、もう日向市には仕事がない、出稼ぎに行きたいと、愛知県まで友達がいるから行きたいけれども、旅費がない。市民相談室に相談しましたら、それは社会福祉協議会に行ってつなぎ資金か何か借りる手続をしなさい、こういうことで今度は社協の方に行くわけですよね。そうすると、民生委員の方とかいろいろ紹介をしてもらって手続をとるわけですけれども、それはそれでシステムでいいわけですけれども、それが市民相談室としてはそこまでなのか。その青年が社協で幾らかの制度を利用して借りることができたのか、そして希望どおり愛知県のいわゆる就職先に行くことができたのかどうか、そういう点まで私はある程度はアフターケアとしてつかまれないと、あそこに行きなさい、ここに行きなさいで終わってしまうと、もう一つ充実させた取り組みが必要じゃないかなとそういうふうに思うのですよね。その点は、市役所のそういう窓口としては無理なのか、あるいはそこ辺までやっていくということになるのかどうか。一つの例を挙げましたけれども、そういう点でお聞きしておきます。 ◎市長(山本孫春君) 二十六番議員のただいまの質問にお答えいたします。 まず、暮らしと経営を守り、地域経済の振興についての重ねての質問でありますが、非常に長引く不況の実態は、もう御承知のとおりであります。そういう中に、市民の暮らしの安定向上を目指していくためには、総合的な施策を展開する中で市民の暮らしの安心度を高めていくことが大事でありますし、その中でも特に雇用の安定は私は重大課題だとこのように考えております。そういう中で、ふるさと就職説明会のことにも二十六番触れられて、これがUターンする皆さんのためのふるさと就職説明会ではないかと、このようにおっしゃってますけど、そういう一面もありますけど、来年高校、大学を卒業する皆さんたち、地元に定着をいただくためにも、延岡、日向、地元の企業等に積極的に雇用の場を開いていただくようにお願いをし、そういった皆さんとの企業間のいろいろ話し合いの中で就職の安定を求めて、このふるさと就職説明会というのは大きな効果を上げていることを私は確信をいたしております。また、市民こそ主人公であるという行政の確立の中で、先ほど壇上から答弁したように、私はそういう雰囲気の中で全職員、全体の奉仕者としてのしっかりした務めを果たしておるとこのように理解をいたしております。二十六番、いろんな形で指摘がありましたが、決して役所の対応というのはそういう御指摘をされるような状況ではない。場合によっては、そういうものがあるかもしれませんけど、努めて親切、丁寧、迅速に対応するように、絶えず課長会等でも職員の士気を鼓舞しながら的確な対応をするように、お願いをしておるところであります。また、市民なんでも相談アフターケアの充実のことについてのお話でありますが、まさしくこのことについては、せっかく相談を受けてそれぞれの関係機関に取り次ぎをさせていただくわけでありますが、その後の状況等については、ひとまず把握をする必要もあろうと思っております。したがいまして、アフターケアの充実については、市民なんでも相談窓口の強化を図ってみたいと思うところであります。以上です。 ◎商工観光課長(林田俊則君) ふるさと就職説明会についてでございますが、議員御指摘のように、ふるさと就職説明会というのは、ふるさとにUターンされる希望の方とか、来春大学とか専門校などを卒業される方を対象としているわけでございますけれども、例えば、ことし百十一名の方が参加されておりますけれども、その中で日向市内の方、これが四十一名ということで約三七%ぐらいを占めております。 あと県外の方が三〇・七%ということで、ふるさと別でいいますと、日向市内の方が四八・七%、五十四名ということで、従来の目的はUターンとかそういうものにあるかと思いますけれども、実情としましては、市内の人が約四割近くはいるということでございます。以上です。 ◆二十六番(黒木万治君) 産業振興を総合的に取り組んでいただきたいということと、その職員の対応についても、市長の言われるそういう姿勢で市役所が本当に変わったと、市役所に行ったら手とり足とりで親切で、丁寧に、やるといったことはすぐやってくれると。日向の市役所は本当に違うよと、まことみんなの市役所だと言えるようにひとつ変わっていただきたいと希望を申し上げて、次に移ります。 中小企業対策について、融資枠もいろいろ取り組んでおられるようで、来年の四月に向けて検討しておられるということですので、またその時点でひとつ期待をしたいと思うわけであります。ただ、全体の取り組みとして、まず全県的に掌握しているということでありますけれども、この西都市には不況対策特別資金として、今日の状況を反映して一企業四百万ということで特別なこういう制度がつくられておるようであります。もちろん担当課では知っておられると思うわけですけれども、ひとつこの点は、私は日向市でも必要ではないかと思うのですね。日向市の場合の特別融資枠はこれ一本ですからね。西都あたりはこまめに四つに分けていろいろ創設してあるようですので、ひとつこの点を紹介して取り組みをお願いしたいと思います。金融機関とかこの保証協会についても、随時対策について話しておられるようでありますので、その点了解したいと思うわけですけれども、この小口の融資制度で、何で私はスナックとかこういう、いわゆる飲食業に勤めておられる女性事業主の皆さん方が日掛とかサラ金のこういう消費者金融で、何でこれほど困られるのか、これもこの前から言ってますよね。すると、市は、小口の融資制度が借りられるんだと、まだ私どものPRが足らないのでしょうかねとかいろいろ言ってますけれども、実態はどうなんでしょうかね。銀行が、その窓口でシャットアウトすると、あなたたちは借りられないんですよというふうに頭からやってるんじゃないですか。どうも日向市のそういう実態から、そうでなかったら、これほど日掛や金融関係で困ってる人がおられるはずがない。ある団体の調査でも、こういう飲食業の方は今非常に困っておられる。この点をどう掌握しておられるのか。 それから、市発注工事のあり方について、そういうことはないということであります。二回目の質問として今日の不況状況の中で、市発注工事がどのように推移しているのか、ここ数年の状況、それからゼネコンがどういう形で日向市の発注工事の中に入ってきているのか。そこ辺をひとつ二回目の質問でお聞きしておきたいと思います。 ◎商工観光課長(林田俊則君) 小口融資制度につきましては、先ほど市長が答弁で申し上げましたように、四月の金融機関の説明会、それから、ことしから新春経済懇談会が各部会との商工会議所ですね、懇談会という形式に変わりまして、そこの中の金融部会というのがございます。各銀行の支店長さんがお見えになるんですが、そこの中、これが多分七月だったと思いますけれども、あと先ほどありました七月三十日の金利引き下げの相談したとき、何回も百万以下ぜひ融資してくださいということで、昨年の実績を見ましても百五十五件ある中に一件なんですね、百万未満というのは。うちの方も非常に少ないということで、これは実際に借りられる方といいますか、団体の方にもお願いをしまして、ぜひそういう人がいましたら、うちの方でもいいし商工会議所でもいいですから、電話でも直接でもいいですから来てくださいということで相談をしております。一件だけお見えになって銀行の方には相談に来ましたからお願いしますということで紹介はしたとこなんですけれども、うちの方もこれは借りられる本人の方が、市役所が来にくいのか相談しにくいのか、そのあたりPR不足なのか、そこあたりわかりませんけれども、金融機関とか商工会議所、関係課には機会あるごとにぜひお願いしたいということで、団体の方にも、もし借りられる方がおりましたら紹介してくださいというふうには言っておるんですね。議員も、もし知り合いの方におられましたら、直接うちの方に来ていただくようにお願いしたいと思います。以上です。 ◎契約管理課長(村田育生君) 市長の答弁に補足させていただきます。 御質問のありました公共工事請負金額の推移でございます。お答えいたしたいと思います。平成十年度からでございますが、三十七億二千六百三十四万でございます。平成十一年度におきましては、三十四億三千五百六十八万円、特に平成十二年度におきましては、五十三億二百九十八万円となっております。特に十二年度におきましては、五十三億と増加しておりますが、これは御承知のとおり、お倉ケ浜総合公園の全天候型運動公園施設工事、それから日向サンパーク温泉施設工事という大型の工事が発注になったことがその一つと考えられます。ちなみに十三年度におきましてその見込みを出してみたところでございますが、約三十八億円程度が見込まれるようでございます。 それから、最近におけるゼネコンによる施工工事の件でございますが、最近では平成九年度に一般廃棄物の終末処分場工事、それから平成十二年度に先ほど申しましたお倉ケ浜総合公園の全天候型運動施設事業の建築主体工事があります。これらはすべて共同企業体方式によりまして工事請負契約を行っております。すべていろんな面でゼネコンへの発注は、申しましたように、共同企業体方式をとらせていただいております。これは地元企業の発注の機会の付与、技術力の向上育成の観点から、地元業者との建設共同企業体方式を採用するよう心がけております。以上です。 ◆二十六番(黒木万治君) この小口の融資制度、なかなかかみ合わんとですよね。いつも市長言いますのは、市役所は幾らでも貸すと。一口しかそういうあれがいないというような状況ですが、これは、今後いろいろな民主団体の皆さんとも相談もしながら、また取り組ませていただきたいと思います。 次に、森林については、いろいろと法改正によって相当私は力が入れられるんじゃないかというふうに考えます。それで、今日人工林の中で相当分収林として出しておられる部分もあると思うのですね。これは森林組合が手がけております。そこ辺は相当手が込んでおります。立派に整備されてきているわけですけれども、ほったらかされているそういう人工林との割合等についてつかんでおられれば、ひとつお聞きしておきます。 それから、あわせて時間がありませんのでやります。交通安全対策について、それぞれ江良四丁目の右折信号機については、そういうふうに取り組まれるということであります。特に日知屋幼稚園のところの減速誘導線についてですけれども、しかし、現状はどういうふうに把握しておられるのか。やはり江良郵便局前の信号機は、青になっている場合に公園通りから来ますと、この信号機が変わらないうちに右折なり左折なりということで相当スピードを上げて出てくるということで、点滅信号機だけでは小さい幼稚園児も含めまして中学校もあるいわばスクールゾーンですから、もう一つ減速誘導ラインが必要だというのが陳情された皆さんの趣旨ですよね。そうなってくると、一遍は誘導ラインをあなた方が言われるところにしますよという回答書を山本市長名で印鑑を押したのが出ておって、答弁では交通機関と相談をしたら無理だったと、こういうことでは、陳情された皆さんももうひとつ納得がいかないだろうし、私自身も質問者として、はいそうですかということにならんと思うのですね。そこ辺のいきさつについても出していただきたい。要望どおり減速誘導ラインを引いて、これは安全を害するようなことはないわけですから、これは一遍回答書を出されておるわけですから、市長、そういう方向で取り組まれる方がより安全ではないでしょうか。この点どうでしょう。 ◎農林水産課長(和田正義君) 森林の管理不行き届きの放置林でありますが、日向市は約七千ヘクタールでございます。民有林が約五千ヘクタールございます。この中で、約三千ヘクタールと私たちは掌握しております。これが今度の森林基本法の改正で森林組合、あらゆる各管理団体、これを認定者といたしまして、広域に管理するということが出てきております。これを私たち三千ヘクタールという広大な面積でございますので、日向市としてはですね。山林所有者に説明会を開くということで、今月四日間にわたって地域を区切って説明会を開いていきたいと思います。 それと、不在所有者がおられます。市外、県外におられる方、この方は調査いたしまして、いろんな詳細な連絡をして、どうするかということをお願いする手続をとっていきたいと思います。以上でございます。 ◎建設課長(田辺英雄君) 日知屋幼稚園角の誘導ラインの件でございますけれども、この件の回答につきましては、日向市独自では設置が可能ということで回答を出したところでございます。そういう関係で公安委員会と実際やろうとしたときに、現地で実感したところ、効果が薄いと。いろいろな問題がありまして効果が薄いということで、現在に至っているわけでございますが、陳情者等の切実な訴え等お話をしまして、再度協議をしてみたいと思うところでございます。以上です。 ◆二十六番(黒木万治君) わかりました。それでは、そういう建設課長の前向きの答弁ですから、こういう回答書を出されて、やはりこれは無責任のきわまりであります。ひとつ新たにまた協議をされて、そういう方向で取り組んでいただきたいということを強調しておきたいと思います。 それから、権現原の歩道について、これはもう六月議会で市長が答えられましたように、そのとおりであると思うのですけれども、ただ、三カ月たって担当課としてはいろいろ調査をしてみたというふうに答弁されますけれども、これがやっぱり区長なり、例えば権現原公民館の一番危ないところ、その人家の人たちはそれを求めておられるわけですから、何らかの職員の接触があって私はしかるべきじゃないかなと思うのですね。ですから、市長が答弁された重みを、やっぱり担当課が受けとめて、そこの職員が一人ぐらい区長あたりに、こういうことが議会で出ておりますが、今後どういうふうに取り組んでいったらいいかというぐらいのあいさつは、私はあってしかるべきだと思うのですよ。それがないから、同じことを何遍も、あの問題はどうなっているのか、あれは議会で言ったんだろう、何も言ってこないぞと、こういうことが地元の議員には再三言われることになるわけですよね。いや、そうじゃないんだと、市長がこういうふうに答えたんだということになるわけですから、やっぱり市長の答弁の重みと、実践の速度ですよ。一番最初に言いました迅速ですよね。そういう点では、この点もっと真剣に取り組んでいただきたい、そういうことを再度決意として答弁していただいて、質問を終わります。 ◎建設課長(田辺英雄君) 確かに六月議会での質問で前向きな取り組みをするという答弁をしておりますが、こういう多額の事業費を伴います事業につきましては、三カ月ぐらいではとても事業化は無理でございます。そういうこともありまして、原課としましては、現地踏査等でどのくらい人家が張りついておるのか、どのくらい事業費を伴いますのか、そういう点から取り組みたいということで実施をいたしております。今後は、答弁にありましたように、詳細な計画書をつくりまして、地元におろしていきたいと思っているところでございます。 以上でございます。 ◆二十六番(黒木万治君) いや、課長、こういう事業が三カ月云々でできるとかできないとか、そういうことを言ってるわけじゃないんですよ。それはだれが考えてもできるわけがないじゃないですか。それは五年や十年かかるかもしれません。ただ、市長がそういうふうに地元の皆さんと協議しながら検討するというふうに答弁されているなら、地元の区長なり、その要望をしている権現原公民館の前の人たちにこういうふうに話も出ておりますがというぐらいの話、あいさつといいますか、接触といいますか、その程度はこの三カ月間の間にあってしかるべきじゃないですかと、まず第一歩としてそうあるべきじゃないかということを言ってるわけですわ。何も計画書を早うつくれ、どうのこうのと言ってるわけじゃない。そういう点ははっきり気持ちを言っときます。 ◎建設課長(田辺英雄君) 実際地元に出向きますときには、それなりの資料が伴いまして、その資料を把握するのに現地踏査を行ったということでございます。早目にまとめまして、地元の区長さんを初め、地元と協議をしたいと思っておるところでございます。以上です。
    ○議長(黒木敏雄君) 以上で二十六番黒木万治議員の質問を終わります。 ここでしばらく休憩をいたします。 △休憩 午前十一時十七分---------------------------------- △開議 午前十一時三十分 ○議長(黒木敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行いたします。 次は、十七番黒木 優議員の発言を許します。 ◆十七番(黒木優君) 〔登壇〕一般質問事項が重複し、発言も出尽くした感がありますけれども、私なりに続けさせていただきます。議員各位にはしばらくの間おつき合いのほどよろしくお願い申し上げます。 さて、我が日向市は、二十一世紀初頭の本年四月一日に市制施行五十周年の節目を迎え、現在、もろもろの記念事業が展開されているところであります。本議会の冒頭に、山本市長から詳しく御報告がありましたが、中でも「囲碁による相互理解と文化交流」の趣旨のもと実施されました「第二十三回JAL杯世界アマチュア囲碁選手権戦宮崎大会」、同時開催の「日向はまぐり碁石まつり」、さらには「日向市立小中学校囲碁大会」、また「夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」、そして「日向ひょっとこ夏祭り」は大成功をおさめ、自分が参加してその喜びを実感しましたし、御同慶にたえないところであります。特に、世界アマチュア囲碁選手権戦の開会式、歓迎レセプションにおける日本航空専務取締役の益子隆さんのあいさつの中で、「私どもは、お客様と貨物に加えて、文化を運ぶ翼を日本航空の使命としております」との言葉が大変私には印象的でございました。この世界アマチュア囲碁選手権戦の開催について、私自身熱い思いでこの壇上から提言してきただけに、大きな喜びを感じているところであります。このように、市制施行五十周年記念事業が、「はばたけ日向~参加・連帯・創造~」のキャッチフレーズにふさわしく、順調な滑り出しを見ていることに、山本市長におかれましては、さぞかし御満悦のきわみであろうというふうに察するところであります。今後における記念事業が、実り多きことを期待する次第であります。 それでは、通告書に従いまして質問させていただきますので、市長、教育長におかれましては、簡潔明瞭で的確な御答弁をお願いいたします。 まず、一般行政、平成十四年度の予算編成についてお尋ねいたします。 我が国の経済不況、景気の落ち込みはとどまるところを知らず、完全失業率が五%の大台に乗り、完全失業者が三百三十万となるなど、景気の悪化が加速しております。小泉内閣は、「聖域なき構造改革」「改革なくして成長なし」のスローガンを掲げ、来年度予算の概算要求基準について、一般歳出を今年度予算に比べて二%削減する一方、予算の目玉として、環境、少子・高齢化、地方活性化、都市再生、科学技術、人材育成、そしてITの重点七分野については要求に上限を求めず、従来型の事業の大幅削減により確保した財源でもって二兆円程度を優先配分するなど、さらにはまた国債発行額も三十兆円以下とするなどの骨子を決定し、構造改革を進めるため、国の公共事業も一律一〇%削減する方針を固め、これに連動して地方自治体の歳出見直しに向けて、国に足並みをそろえて抑制し、痛みを分かち合わせようとしております。そこで、このような厳しい状況下にある中、本市の平成十四年度予算編成に当たり、次の点について市長にお尋ねいたします。 一点目に、新年度予算編成に向けての市長の基本的な考え方をお示しいただきたい。 二点、地方交付税交付金及び税収の伸び悩みが見込まれる中、財源確保にどのように努め、また何に求めるお考えかお伺いいたします。 三点として、主な財政指標のうち、経常収支比率、公債費比率、起債制限比率等についての数値目標設定をお示しいただきたい。 四点目といたしまして、市債については、その上限額を設定するとともに、地方債残高の抑制に努めるべきと考えますが、具体的にどのように対処するか、市長のお考えをお伺いいたします。 次に、行政改革大綱の策定についてお尋ねいたします。 平成十三年四月からスタートするはずであった本市の新しい行政改革大綱は、いまだ策定されず現在に至っており、早期策定を期待していただけに残念でなりません。そこで、次の点について市長にお尋ねいたします。 一点目に、平成十三年度を初年度とする新たな行政改革大綱の策定が六カ月以上大幅に遅延しているが、その進捗状況をお伺いしたい。 二点、行政改革実施項目のうち、特に民間委託、定員管理、組織機構、給与の適正化に関する市長の数値目標をお示しいただきたい。 次に、フリーゲージトレイン構想に基づく調査についてお尋ねいたします。 フリーゲージトレイン構想に基づき、JR日豊本線小倉から宮崎間の路線を全国七カ所の調査対象区間の一つとして、平成十一年から十二年度の二カ年にわたり調査が実施されたことを承知しております。山本市長は、昨年十二月議会における私の質問に対して「調査に呼応した市としての取り組みや支援については、宮崎県鉄道整備促進期成同盟会を通じて、その早期実現化に向け、県の方に強く働きかけをしていきたい」とこのように答弁されております。そこで、次の点について市長にお尋ねいたします。 第一点、平成十一年から十二年度の二カ年にわたり実施された調査事業の結果をお示しいただきたい。 二点、市及び圏域市町村との連携による取り組みについては、具体的に何を実施されたのか。また、今後の対応をお示しいただきたい。 次に、市史編さん事業の取り組みについてお尋ねいたします。 現在の市史編さん事業の環境及び人的体制は決して満たされた状況ではなく、本事業の進捗に支障を来すであろうことも予測され、ひいては事業の遅延という一抹の不安を抱くものであります。また、この記念事業の取り組みを機に、追加事業についても提案してきたところであります。そこで、次の点について市長にお尋ねいたします。 一点、市史編さん室の施設改善については、その後どのように対処してこられたのかお伺いいたします。 二点、市史全六巻事業に追加提案してきた「美々津県庁文書」及び「正法寺年中日誌」についての検討の結果はどのようになったのかお伺いいたします。 三点、将来、事業の遅延を危惧し、執筆嘱託員の増員を提案してきたが、検討の結果をお示しいただきたい。 次に、福祉保健行政。 特別養護老人ホーム新設計画の取り組みについてお尋ねいたします。 本市における高齢化率は、昭和四十年の六・二%から今日の平成十二年十月には一八・一%となり、約三倍の急激な上昇を見ております。これが高齢者保健福祉政策については、保健・福祉・医療の連携のもと、山積する多くの課題に対応し、介護・保健福祉サービスの提供体制の確立を図るための「日向市介護保険事業計画及び高齢者保健福祉事業計画」が平成十二年の二月に策定されたところであります。本市においては、現在、介護老人福祉施設である特別養護老人ホームは、社会福祉法人により二施設が設置されており、定員各五十人で定員いっぱいの百人の方々が入所されているほか、市外の施設に約五十人の方々が入所しておられると承知しているところであります。そのほかに、何と百人以上の入所待機者がおられるという実態で、そのほとんどの方が老人保健施設への入所、入院を余儀なくされている状況にあるようであります。これが対策として、現在の施設整備の不足に加え、今後、後期高齢者の増加等も含め、総合的に勘案するとき、現在市が国、県の支援を得ながら平成十四年度着工を目標に進めておられる特別養護老人ホーム新設計画の事務処理は、まさしく焦眉の急であると言えましょう。しかしながら、当該施設の設置希望者が複数に達しており、これが設置に係る個々の計画に対して、外部団体等から反対あるいは賛成の意を表明した陳情書が提出されていること、また、市当局においては、一連の事務処理を急いでほしいという住民の切なる声がたくさんあることに加えて、また、あってはならない第三者からの介入のうわさ話すら巷間聞こえてくる昨今であり、大変複雑な様相を呈しているやに思われてなりません。今こそ行政の市民に対する信頼性を損なうことなく、毅然たる姿勢を期待するところであります。そこで、次の点について市長にお尋ねいたします。 一点、当該施設の設置場所に関する要件について、市長の基本的な考え方をお示しいただきたい。 二点、施設設置計画書の数及び計画に対するヒアリング及び選定事務の手順については、だれがどのように実施しておられるのか。また、その進捗状況をお伺いいたします。 三点、事務処理がおくれている理由及び今後のスケジュール、また決定の時期をどこに設定しておられるのか、お示しいただきたい。 次に、小児夜間急患センター二十四時間体制整備事業の取り組みについてお尋ねいたします。 小児夜間急患センターの二十四時間化について、市長は、事業実現の目標を平成十四年と答弁されておりますが、医療スタッフの確保の問題を初め、クリアすべき課題が多い現状で果たして実現できるか、少し気がかりなところであります。そこで、次の点について市長にお尋ねいたします。 一点、平成十四年度スタートに向けての事業の進捗状況をお示しいただきたい。 二点、事業計画の中核である職員スタッフの体制と概算事業費の積算をどのように求めておられるのかお示しいただきたい。 三点目に、既存の小児夜間急患センター運営協議会における現在までの協議の状況をお伺いいたします。 次に、農業行政。富島幹線用水路整備事業基本計画の策定についてお尋ねいたします。富島幹線用水路の施設は、長い歴史を経た今日、漏水、土質の風化などによる老朽化がひどく、ひいては地震災害等も懸念されることから、本年度において施設の構造診断等の調査を行い、整備のための基本計画の策定に取り組んでおられるところであります。 そこで、次の点について市長にお尋ねいたします。 一点、基本計画策定の進捗状況をお伺いいたします。 二点、基本計画構想の骨子をお示しいただきたい。 三点、上水道施設との関連、課題についてお伺いいたします。 四点、地震災害等の有事に備えた対策として、工業用水施設の利用について市長の考え方をお伺いいたします。 次に、商工行政。(仮称)中小企業技能センターの取り組みについてお尋ねいたします。 現在、県が、中学卒業の若年技能者養成機関として都城、高鍋、そして日向市に設置している三つの高等技術専門校を、再編計画により整理統合して、平成十五年三月をもって閉校し、新しく西都市に高校卒業者を対象とした専門校を設置、平成十五年四月にオープンする、ということを県は去る六月四日に正式に発表したところであります。日向市にとってはまことに残念のきわみであります。このことは特に県北十五市町村の中小事業所並びに管内中学校における進路指導において、一つの門戸が閉ざされたことであり、そのショックは大変大きなものがあります。一方、日向地区における中小事業所の技能養成・訓練の場として、長年にわたり数多く技能者を育て、地域の商工業振興を支えてきた日向地区高等職業訓練校は、施設が老朽化し、整備充実の必要性に迫られていることは、山本市長御自身十分御承知のとおりであります。今こそ行政の英断による支援が強く求められているところであります。山本市長は、議会答弁の中で、「北部高等技術専門校跡の活用については、職業訓練校の移転も考慮した(仮称)中小企業技能センターとしての位置づけで県に要請協議のアクションを起こしたい」と大変前向きの姿勢であります。そこで、当該専門校跡の有効活用について、県との具体的な折衝・協議の進捗状況を市長にお尋ねいたします。 次に、「はまぐり碁石のまち・日向市」づくりの取り組みについてお尋ねいたします。 さきに開催された「第二十三回JAL杯世界アマチュア囲碁選手権戦宮崎大会」をメインとする三点セットの一大囲碁フェスティバルは、「はまぐり碁石のまち・日向市」のキャッチフレーズのとおり、その名を世界に発信することができました。この情報発信の第一歩は、いわば財団法人日本棋院と日本航空株式会社からその導火線を敷いていただいたにも等しいと言えましょう。山本市長、これだけのおぜん立てができたことは、日向市にとっては千載一遇のチャンスであります。この機を逸することなく積極的に、しかも継続して、「はまぐりの里」から山本市長のアクションを大いに期待するものであります。そこで、次の点について市長と教育長にお尋ねいたします。 一点、今回の一大囲碁イベントを契機として次のことを御提案するが、御所見をお伺いいたします。次期大会から世界アマチュアチャンピオンに対し、日向市から副賞あるいは特別賞を創設して、囲碁セットを贈呈する。二つ目、日本棋院の理解と協力を得て、各県代表による「全国小中学生囲碁選手権戦」を創設し、「はまぐり碁石まつり」と同時に開催する。三つ目、昨年の世界アマチュアチャンピオンであられる坂井秀至さんに対して、プロ転向のお祝いに日向の囲碁セットを贈呈する。 二点目として、市内の民宿ホテルなどの宿泊施設に対して囲碁セットの備えを奨励し、あわせて助成措置を講ずるお考えはないかお伺いいたします。 最後に、文化行政。(仮称)日向音頭の創作についてお尋ねいたします。 ことしの夏は殊の外猛暑に見舞われましたが、その暑さを払拭する勢いで市内至るところで盆踊り行事が繰り広げられたようであります。先祖の供養に加えて、地区住民の連帯、触れ合い、交流の場として近年ますます盛んになってきたことは、文化の輪、人の和をはぐくむもので、頼もしく喜びを感じているところであります。お盆の時期に限らず、春、秋の行楽シーズン、また地区のレクリエーションの場では必ず会場からいろんな音楽が流れてまいります。「鐘が鳴る鳴る城山の鐘が……」御存じの「延岡ばんば」の一節でありますが、この曲の流れに乗り、多くの日向市民が輪になって踊り興じている姿を見るとき、複雑な思いがよぎる反面、いつも思うことは、日向市にもこの「延岡ばんば」に劣らない日向色豊かな踊り、音楽が欲しいということであります。老若男女、だれもが親しみやすく気軽にこぞって歌い踊れるような(仮称)日向音頭の創作に向け、ぜひとも検討していただきたいものであります。そこで、山本市長と宮副教育長の文化芸能に対する認識と意欲のバロメーターを知るよすがとする意味からも、お二方のお考えをお伺いいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。〔降壇〕 ○議長(黒木敏雄君) ここでしばらく休憩いたします。 △休憩 午前十一時五十三分---------------------------------- △開議 午後一時零分 ○議長(黒木敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。 十七番黒木 優議員の質問に対する答弁を求めます。市長。 ◎市長(山本孫春君) 〔登壇〕十七番黒木議員の御質問にお答えいたします。 初めに、平成十四年度の予算編成についてでございます。 平成十二年度の当初予算の編成方針につきましては、十六番甲斐議員に申し上げたとおりでございますが、基本的な考え方といたしましては、第四次日向市総合計画及び県北地方拠点都市地域基本計画に沿った中長期的視点に立つとともに、市民の行政需要、本市の行政課題を的確に把握をし、予算編成に臨むことといたしております。しかしながら、現状におきましては、国の予算編成が、各省庁から概算要求が出されたばかりの段階でございますので、今後は、国・県の予算編成の動向及び地方財政計画の策定状況などを見きわめながら、編成方針を定めてまいりたいと考えているところでございます。 次に、今後の財源確保についてでございますが、まず、市税につきましては、現行の税体系におきまして、的確・公平に課税客体を把握するとともに、収納率の向上に努めてまいりたいと考えているところでございます。また、使用料、各種負担金等につきましては、受益者負担の原則に立って、適正な負担もお願いしたいと考えております。 次に、主な財政指標の数値目標についてのお尋ねでございますが、財政構造の弾力性をあらわす指標であります経常収支比率につきましては、七五%未満が弾力性に富んでいると言われております。平成十二年度における本市の経常収支比率は七九・七%と要注意ゾーンに位置をいたしております。公債費比率につきましては、一〇%未満が財政構造を脅かさない目安とされております。平成十二年度における本市の公債費比率は一三・七%と、これまた要注意ゾーンに位置しております。ただ、交付税措置を除いた実質的な公債費の負担割合を示す起債制限比率につきましては、平成十二年度において九・三%と、起債の許可が制限されている二〇%を大きく下回っておるようであります。財政運営上、これらの指標が財政の健全性の目安となりますことから、適正な数値に近づけるよう、今後とも健全財政の維持に最大限の配慮をしてまいりたいと考えております。 次に、市債の額の上限を設定して、市債残高の抑制に努めるべきではないかとの御指摘についてでございますが、地方債は、御承知のとおり、地方財政法によりましてその使途が定められておりますことから、あらゆる事業の財源として起債できるものではございません。したがいまして、おのずから上限が決まっているものと認識をいたしているところでございます。 次に、行政改革大綱の策定についてでございますが、十六番甲斐議員にお答えしましたように、現在、行政改革推進本部を中心に協議を続けているところでございまして、十月をめどに実施計画とセットで策定・公表できますよう作業を進めているところでございます。今回の行政改革大綱の策定につきましては、可能な限り数値目標を掲げることといたしているところでございます。民間委託、定員管理、組織機構、給与の適正化の各項目についても、現在、積算も含めて協議をしておるところでございます。 次に、フリーゲージトレインについてお答えいたします。 初めに、「新幹線直通運転化事業調査」についてでございますが、この調査は、フリーゲージトレインの整備効果を検証し、将来の事業化の可能性を調べるために、平成十一年度から平成十二年度に旧運輸省の方で実施をしたものです。先日、その調査結果の概要が届きましたので、かいつまんでその内容を御報告申し上げます。新幹線直通運転化は、乗り換えの解消、到達時間の短縮を図り、新幹線非沿線地域と大都市圏とを直結することにより、大幅な需要が見込まれ、今後の幹線鉄道整備の有効な一方策となり得るものとしております。一方で、事業化を図る上では、さらなる技術開発が必要であることや新幹線との接続部や在来線の改良に相当な新規投資が必要であることなど、実現に向けて克服しなければならない課題もあり、今後、国、地方公共団体及び事業者等がそれぞれの立場から必要に応じて連携しつつ、これらの課題を解決するために取り組んでいく必要があることを指摘をしております。 次に、市及び関係市町村との連携による取り組みについてのお尋ねでありますが、具体的に何を実施したか、また、今後の対応はどのように考えているかという質問でございますが、さきの議会でもお答えしたとおり、宮崎県鉄道整備促進期成同盟会を通じて、九州地方知事会、九州各県議会議長会、全国鉄道整備促進協議会等と連携をとりながら、機会あるごとに国、JR九州に対して陳情を行ってまいりました。今後とも全県的な課題として早期実現化を国及びJR九州に働きかけていきたいと考えておるところであります。 次に、市史編さん事業の取り組みについてでございます。 まず、施設改善につきましては、全庁的な職場の配置及び市史編さんという業務内容を検討した結果、現在の場所で引き続き業務を推進をすることといたしたところであります。また、現事務室の増築につきましても、事業年限、増築費用、事業完了後の利用等を検討した結果、行わないことといたしたところでございます。ただし、収集した資史料が次第に増加し、資料室が手狭になっていますので、整理の終わった資史料とマイクロフィルムは、第二別館に収納することにいたしております。 次に、美々津県庁文書と正法寺年中日誌につきましては、当初の基本計画で資料編を二巻刊行することにしていましたので、美々津県庁文書を平成十四年度、正法寺年中日誌をその後に刊行する予定でございます。 次に、執筆嘱託員の増員につきましては、日向市史編さん要綱では、執筆は編集委員、執筆委員が行うことになっており、また、編さん室の業務は、資史料や筆耕原稿の整理をほとんどパソコンで処理しますので、業務内容からしても執筆を行う嘱託員の増員は考えてないところであります。 次に、特別養護老人ホーム新設計画の取り組みについてでございます。 まず、当該施設の設置場所に関する要件でございますが、当初から設置条件として示しております「都市型、地域密着型の施設であること」「施設設置場所は、日知屋地区であること」というのが基本的な考え方でございます。現在の施設計画者は三事業者でございます。事業者のヒアリングにつきましては、福祉事務所の担当者が必要に応じて実施をいたしているところでございます。事業者から提出されました書類やヒアリングの結果などをもとに、庁内で組織をされました高齢者福祉施設整備選定委員会で審査をしているところでございます。資金要件、土地要件などさまざまな角度から選定委員会の中で慎重に審議を重ねているところでございます。 今後のスケジュールでございますが、九月中旬に選定委員会を開催した後、九月下旬、県に社会福祉法人等審査申請書を提出する予定でございます。最終的な決定は、県が行うことになっております。 次に、小児夜間急患センター二十四時間体制の進捗状況についてであります。このことにつきましては、十六番甲斐議員、五番片田議員にお答えいたしましたとおり、関係者による検討部会で協議検討中であります。 以上のように、流動的な状況でありますので、概算事業費については、積算する段階に至っておりません。また、同様に、小児夜間急患センター運営協議会にも報告・協議する段階になっておりませんので、今後は、検討部会の進捗状況を見ながら対応してまいりたいと思うところであります。 次に、農業行政の富島幹線用水路整備基本計画の策定についてお答えいたします。 まず、基本計画策定の進捗状況でございますが、現在、調査項目の検討を行っているところでございます。基本計画策定に当たっての基本的な考え方でございますが、御承知のとおり、本市の生活用水、農業用水につきましては、耳川の表流水を水源として、富島幹線用水路を経て給水を行っているところでございます。市民が安心して生活する上で、この施設の役割は極めて大きなものがあります。ライフラインの中でも最も重要な施設であると認識をいたしております。 以上のことから、計画策定に当たりましては、地震、災害等有事の際のことも考慮しながら、現在の用水路を改修する場合の問題点、改修工法の検討及び工業用水の分水も視野に入れて、分水地点の選定、ルートも検討をいたしてまいりたいと考えているところであります。水道施設との関連・課題がございますので、計画策定につきましては、改修工法の選定、事業費負担割合、事業実施年度割の調整などが必要となってまいります。また、工事期間の問題といたしましては、上水道の安定供給を図りながらの工事が要求され、工事時間の調整等の問題も考えられますので、水道事業者と十分協議調整を図りながら事業を進めてまいりたいと考えているところであります。 次に、中小企業技能センター、仮称でありますが、設置の取り組みについてお答えいたします。 これまでの議会答弁の中でも申し上げてまいりましたとおり、昨今の社会経済状況を考えますとき、技能者の要請は急務であり、また、これに的確かつ柔軟に対応することが、中小企業の振興につながるものと考えているところでございます。このようなことから、十七番議員の御質問にもございますとおり、平成十五年三月に閉校となる県立北部高等技術専門校の跡地利用については、日向職業訓練会の移転を含め、(仮称)中小企業技能センターの設置について総合的に検討を進めているところであります。今後は、県との協議を早急に行うとともに、今年度中に県立北部高等技術専門校の跡地利用並びに(仮称)中小企業技能センター設置についての検討委員会を設置して、協議を進めてまいりたいと考えているところでございます。 次に、「はまぐり碁石のまち・日向市」づくりの取り組みについてお答えいたします。六月に開催された「世界アマチュア囲碁選手権戦」は、皆さん方の御協力により、盛会に終了することができました。改めてここに感謝を申し上げます。 さて、同大会を契機にした取り組みについてということで、いろいろと御提案をいただきましたが、そのうち、全国小中学生囲碁選手権戦の創設につきましては、新たに大会を創設することや「はまぐり碁石まつり」との同時開催は、学校行事等の兼ね合いもあり、難しいのではないかと考えているところであります。同様の大会で「全国少年少女囲碁大会」や「全日本こども囲碁大会」などが日本棋院等の主催で例年開催をされているようでございますので、その誘致等について、可能性を含め、今後主催者側と協議をしてみたいと思っているところであります。 次に、昨年度世界アマチャンピオンの坂井さんにプロ転向祝いとして碁石贈呈してはどうかという御提案でございますが、過去に「日向はまぐり碁石まつり」の優勝者や参加者など、本市にゆかりのある方々が既にプロ棋士に転向しており、それらの方々との兼ね合いもあることなどから差し控えたいと考えております。 「世界アマチュア囲碁選手権戦」を契機とした「はまぐり碁石のまち・日向市」のPRにつきましては、大会に参加した五十六の国と地域の選手全員に碁石セットをプレゼントするなど、その取り組みを行ってまいりましたが、その他の方策につきましても、十七番議員の御提案をいただきましたことも含めて、いろんな面から検討してまいりたいと考えているところであります。 次に、市内宿泊施設へ囲碁セットを普及させる取り組みについてでございますが、毎年開催をいたしております「日向はまぐり碁石まつり」の際に、市内の宿泊施設に対しましては、碁石セットを備えていただくように要望するとともに、日向はまぐり碁石・榧碁盤協同組合の御協力により、格安で碁石セットの販売を行っていただいているところでございます。このような取り組みを行った結果、現在ではかなりの数の碁石セットを備えていただいているようでございますが、今後とも、日向はまぐり碁石・榧碁盤協同組合との連携をとりながら、その普及に努めてまいりたいと考えているところであります。 次に、日向音頭の創作についてお答えいたします。 新しい日向音頭を創作する意思はないかということでございますが、平成元年に創作しました「日向サンバ」が、徐々に市民の間に浸透し、年齢、性別を問わず多くの市民に愛される「音頭」として育ちつつあると認識をいたしております。今後、さらに「日向サンバ」の市民への浸透を図り、議員の言われるような、市民総ぐるみ、だれもが親しみやすく、踊り振りつけのできる「音頭」になるよう努力をしてまいりたいと考えております。 なお、教育問題につきましては、教育長の方から御答弁をお願いをいたします。以上です。〔降壇〕 ◎教育長(宮副正克君) 〔登壇〕十七番黒木議員の御質問にお答えをいたします。 「はまぐり碁石のまち・日向市」づくりの取り組みについてのうち、各県代表による全国小学校・中学校囲碁選手権を創設し、はまぐり碁石まつりと同時開催したらどうかという御提案でございますが、御案内のように、現在教育委員会主催によります日向市立小中学校囲碁大会を実施いたしておるところでございます。本年で四回目となります本大会は、六月十日、JAL杯世界アマチュア囲碁選手権と同時開催し、百五十七名の児童生徒の参加のもと、文化交流センター交流広場において、関係者の御支援により開催されたところでございます。対局終了後においても世界各国の選手との交流対局、また世界アマ大会の最終日には、選手の皆さんが市教育委員会が指定しております国際理解教育推進校である日知屋小学校を訪問し、子どもたちや保護者を含めての国際交流会も実施されたところでございます。この世界アマ大会の日向市促進協議会より、大会を記念いたしましてパソコン用の囲碁ソフトを市内全小中学校にいただいたところでございます。現在、学校現場においては、それらを活用しながら、地域に根差した教育活動の一環として、児童生徒及び教職員への囲碁の普及、底辺の拡大を図っている段階でございます。議員御提案の全国小中学校囲碁選手権の創設につきましては、今後、既存の大会の質的充実の状況を見きわめながら、発展的に考えてまいりたいと考えておるところでございます。また、状況に即し、市長部局とも協議を行ってまいりたいと考えておるところでございます。 次に、文化行政のうち、(仮称)日向音頭の創作についてでございますが、現在市内におきましては、市民総ぐるみ、だれもが親しみやすく踊り振りつけのできる音頭としては、先般開催されました日向十五夜祭りで踊られた「日向サンバ」「日向十五夜音頭」を初め、市内各地で踊られている盆踊りや平岩音頭等、各地域に伝承される住民に愛されている音頭も多々あるところでございます。議員御指摘の新しい音頭の創作につきましても、新しい文化創造でもあり、市民文化向上の一環として取り組むことは意義あることであるとの認識を持つものでございます。今後、新しい文化創造の一つとして計画できないか、関係各課及び市民団体等の意見も聴取しながら研究する課題かと存じておるところでございます。以上でございます。〔降壇〕 ◆十七番(黒木優君) 御答弁ありがとうございました。非常に、しかも的確にずばりとお答えいただいたことを感謝申し上げます。 予算編成よくわかりました。国の地方財政計画、これは待つこと必定でございまして、当然御答弁のとおりだと思います。ただ私は、市長御答弁になりましたように、経常収支比率が今お聞きしますと七九・六から七九・七、少しずつは改善はされておるというものの、特に起債制限比率については非常な改善が見られているとは申しますものの、起債の地方債の残高につきましては、例えば平成三年でしょうか、一〇〇という指数から見ますと、十一年度において一・五倍という非常に大きな伸びになっておるということにも注目せざるを得ないというふうに考えます。もちろん世界的な、そしてまた、日本は特にこういう不況で大変財政状況苦しいのでございますけれども、市長、予算編成の権限者のお一人でありますから、日向市のとにかく財政指標については、ある程度の見込みを目標を持たれて市長は枝葉をつける、肉付けをされる予算編成にぜひとも反映していただきたいということを考えるわけでございます。そこあたりの考え方を市長、お尋ねしたいというふうに考えます。 行政改革、わかりました。ただ私は、職員定数とか給与問題、そしてその他についてちょっと気になったことを二、三お尋ねしたいというふうに考えます。 真の行政改革というのは、昨日も助役が御答弁なさったように、やはり市民一人一人の自覚が前提ということを私もよく理解しております。したがって、それらをまとめたものを市民に公表し、そしてまた納得のいく、協力のいくものでなければならないということは申すまでもありません。今までの十二年度までの市の行政改革大綱を見ますと、県においては、どうも日向市に限らずですけれども、宮崎市の行革大綱のように具体的に数値目標を織り込んでもらわないと、ある程度そういうものがないと真の行政改革大綱というものではないと。ただ文章表現、そして望ましいとかそうすべきだとかいうような表現にとどまるものは、厳密に言えば行政改革大綱であるということは言われないのではないかというようなことを県の職員からも私直接ずばりと言われたことがありました。そういう意味で、市長御答弁のありましたように、いろいろと意気込んで実施計画もあわせてセットで公表されるということでございますので、大いに期待をしておきたいというふうに考えます。 今、日向市の国家公務員の給与ベースに対してのラスパイレスが昨年が九九・六から今年度四月一日でどのくらいになったか、そこ辺をお尋ねしたいというふうに考えます。 それから、職員数については実数が定数の五百三十五人とありますけれども、実数については、職員団体等のいわゆる専従職員、それらの最低限度、この厳しい時期ですから、ひとつ市職員の事務に専念すべく復帰されるような方向は検討されるのかどうか、ここあたりを今度新しく策定される行革大綱にどのように配慮されるのか。また、職員団体とどのような合意形成がなされておるかということ、そしてまたさらには、職員団体ももう今の時期に余り権利だけの主張にとどまらず、市長の行政運営の基本に沿った痛み分け、合意協力というものが必要ということは、私は市職員の明晰な頭脳でもって今日の社会情勢に対応するということは、いち早く理解しておるし、また実行できる職員団体であるはずでありますので、そこあたりも篤と協議を重ねながら行革に反映してほしいものだということを考えます。市長、そこあたりの御決意をお願いしたいというふうに考えます。 ◎市長(山本孫春君) 十七番議員の質問にお答えをいたします。 まず、財政の健全性については、最も大事な課題でありますし、特に最大限の注意をしながら対応しているつもりであります。現在、進行中の全天候型の運動施設について申し上げますと、御案内のように、国の地域材利用促進対策事業ということで建設費の二分の一は国庫補助、木造建築で進めておりますが、さらに残る財源等については、次年度以降償還財源については交付税対応、こういった極めて市の将来にツケの残らない起債等のお願いをしたりして、周到に取り組んでおるわけであります。先ほど申し上げましたように、公債費比率等できるだけ安い金利のお金を使い、そういう交付税対応のあるお金を使うことによって、公債費比率の改善等を図られると、このように思っておるところであります。 次に、行財政改革の推進については、たびたび各議員にお答えいたしておりますように、不退転の決意で取り組んでまいることにはいささかも気持ちは変わりありません。同時に、職員組合の理解・協力、これまた絶対大事なことでありますので、対話と協調の私自身姿勢で行政運営に当たらせていただいております。そういう中で、組合とも十分協議をしながら、御理解をいただいておるところであります。職員の新しい行政ニーズに対する意識の改革等一番大事なことでありますから、十分それらのことについても注意を払いながら対応してまいりたいと思っております。 その他の問題につきましては、それぞれ担当課長の方から補足答弁をさせることにいたします。以上です。 ◎財政課長(林雄治君) 平成十四年度の予算編成につきまして、市長答弁に補足させていただきたいと思います。 主な財政指標についての指標目標を設定すべきではないかというお尋ねでございました。本年度におきましても、総合計画、その中の実施計画に沿いまして財政計画を策定する予定といたしております。お尋ねの各指標につきましても、この中に含まれるところでございます。 それで経常収支比率を初めとする各種指標につきましては、財政運営の健全性を図る上での財政分析の手法でございますので、市長が今御答弁いたしましたように、これら指標の適正な数値になるよう健全財政の維持に努めていきたいというふうに考えております。 それから、地方債の発行につきましても、先ほど市長が申し上げましたが、常に地方債の動向に注意を払いながら、有利な地方債の活用や繰り上げ償還による公債費の適正化に努めていきたいというふうに考えておるところでございます。以上です。 ◎職員課長(鈴木一治君) 行政改革について市長答弁に補足をさせていただきます。ラスパイレスの指数でございますけれども、十三年の四月現在で九九・四でございます。それから、職員数でございますが、職員定数は五百三十五名でございますけれども、実数は現在五百三十三名でございます。以上でございます。 ◆十七番(黒木優君) いろいろありがとうございました。 次、市史編さん誌の事業の取り組みについての特に施設の整備について、市長、昨年でしたか、市長自身大変市史編さん室の重要な使命、これは私自身十分認識をしておりますと、市史編さん室も何回か足を運んでおりますので、その狭隘さ、それぞれについては十分おこたえいただけるように、近く増設をする準備を進めておりますということで御答弁いただいております。期待をしておったんですけれども、きょうの答弁ずばり手をこまねずにそのままずっていただくということでありますが、そこまで御答弁がなりましたから、これ以上また変更を強いることはできませんけれども、ただ市長、あの市史編さん室には、御承知かと思いますけれども、とにかく生理現象を満たすためのトイレがどこにあるか御存じでしょうか。もちろん御存じないと思いますけれども、図書館に毎日その用を満たすためには階段をおりて図書館の玄関ロビーを通ってトイレを使っておる。図書館というのは、土日は開館しておりますけれども、月曜日は休館でございます。とすると、月曜日は市史編さん室の職員たちは、またも言わずもがなでございますけれども、そういう非常に市庁舎の別館あるいは会議室の近くでもトイレその他の施設が近くにあったり、それに不便を来すようなことはないですね。あの市史編さん室がなぜそういうことでなおざりにされておるのかということも、市長の御判断に任せますけれども、これまた私にはちょっとわからないんです。それに加えて前の議会の質問でも申し上げましたけれども、図書館の表示がある道路のところに市史編さん室の表示を掲げてはどうかと、掲げるべきだということも私は言いました。これは議会では非常に小さいことでございましょうけれども、それをまたいつまでたっても、もう一年になりますけれども、何ら表示もないということで、二回目をやりますといち早く市史編さん室の表示がここ二、三日のうちに掲げられるかもわかりません。恐らくそうなるでしょう。そういう意味で、非常に対応が遅い。先ほど黒木万治議員も指摘されましたけれども、そういうできることは早くできる。同じできる意思決定があれば早く取り組むということが、すぐやるということが住民にとって大きなサービスの原点でございますので、そこあたりを市長、リーダーシップを発揮されて、篤とそれぞれの所管に示達をしていただく、これは私からそういうことを申し上げるまでもなく、それぞれの所管の課長さんが十分心して取り組む、それが市長、助役あるいは収入役、また教育長をサポートするという布陣であろうかというふうに考えますので、ひとつどうぞ真摯に、真剣に受けとめていただきたいということを考えます。そこあたりの取り組みをひとつお願いいたします。 ◎市長(山本孫春君) ただいま市史編さん室の取り組みについて、現在の市史編さん室の環境の問題等指摘をされての質問でありましたが、早速先般の議会での市史編さん室の整備充実についての質問に対して御答弁を申し上げ、増設あるいはもっと執務のしやすい環境にということで早速担当課長を呼びまして状況を聞いたわけであります。ところが、現在の場所の方が、図書館との関連で非常に仕事がしやすいと、こういう回答をいただきまして、結局増設等についても、現在のままで頑張りたいと。ただただ経費をかけて増設をして、もう数年で終わるということになりますと、公費の有効適切な活用という面からも配慮することが望ましいのではないかとこういうこと等もありまして、実は現状の状態で計画どおり市史編さんをしていただくということでございます。そういった原課の担当責任ある立場の職員との協議の結果が今回の答弁にあらわれたわけでありますので、御理解をいただきたいと思っております。以上です。 ◎市史編さん室長(黒木豊君) 月曜日の図書館のトイレの利用についてですけれども、これは図書館は休館日となっておりますけれども、職員は八時半から五時まで出勤をしておりますので、図書館があいておらずにトイレを利用するのに不便を来しておるということは全くありません。 それから、看板については、十二月議会で答弁しましたように、あのとおりです。 ◆十七番(黒木優君) じゃ、トイレは図書館でやっぱり相当不便を強いられながら頑張ってください。そういうことだそうですから。どうも納得がいかないんですよ。 そこで市長、第二別館のところに資料は移転をするということをおっしゃいましたが、ついでに、市史編さん室の事務所もあのスペースに、今温泉準備室が使っていらっしゃいますが、それが任務を終えた後に市史編さん室もあちらに移転の検討をされたらいかがですか。スペースを見ましたら三百四十六平米ありますね。一部会議室が約八十平米ほど使ってありますが、そこの温泉準備室を充てるという坂口議員からも非常に厳しい指摘がきのうありましたけれども、それもまた私は十分理解はできますけれども、そこあたりを日向市の現在、過去、そして未来に大きな大事な大事な予算を資料として編さんする事業でございますので、やはり事務環境というのは、何も職員その他の人たちに不便を強いながら、辛抱しながら頑張ってもらうということだけでは済まされないというふうに私は思います。どうぞそういうことも含めて、そしてまた青少年ホームの百二十平米ありますけれども、三階の事務室もこれまた検討の対象ではないかということを考えてます。ひとつ庁内で十分検討されてほしいというふうに考えます。 それから、特別養護老人ホームにつきまして、九月中旬に選定委員会を開催してそこで十分検討してやると。検討委員会の組織は助役さんが会長で、どういうメンバーで選定委員のメンバーであるかをお示しいただきたいということを考えます。以上、お答えを願います ◎助役(弓削哲郎君) 選定委員会のメンバーでございますけど、私、助役を会長にいたしまして、関係課長合わせまして八人で構成をいたしております。以上でございます。 ◆十七番(黒木優君) 八人は職名はどこの部署か、お示しいただきたいと思います。 ◎助役(弓削哲郎君) 総務課長、企画課長、財政課長、健康管理課長、建設課長、都市計画課長、福祉事務所長でございます。 ◆十七番(黒木優君) 次に、富島幹線用水路の取り組みについてお尋ねいたしますが、今一生懸命調査項目等の整理等も検討いただいておるということでございますけれども、取水口の非常に河床の上昇というのがあるんですが、あのあたりがやはり取水口からの検討はどのようなことでなっておるのか、まだその辺は検討の段階ではないのかどうか、そういうことも含めてお願いしたいと思います。そして、隧道部分じゃない上水道に着水するまでの三法張りの露出部分ですね、市長、そこあたりの検討は六万市民の生活、生命を守る大事な水でございますが、もしやという非常に危機的な事故が発生する非常に起こりやすい確率がそういう状況下にあると思うのです。フェンスで一方的に道路沿いの囲いがありますけれども、あれに何か危険なものを投げ込まれたならば、もう取り返しのつかない、六万市民にとっては命を失うというようなことにもなりかねないのですが、この基本計画の中でそこあたりの隧道部分以外のものについては、水道課との十分な協議を経て、どのような方策で対応されるのか、そこをお尋ねしたいと思います。 ◎農村整備課長(黒田禮三郎君) 幹線水路の基本計画につきまして市長答弁に補足をさせていただきます。 今回の調査のまず調査区間でございますが、隧道につきましては、東郷町の中の原から日向高校下の分水点まで約七千二十メーターの延長を有しております。そのうちに隧道区間が約四千五百メーター、率にいたしまして六五%を隧道が占めているという状況でございます。隧道の状況につきましては、議員も既に御承知のことと思いますので、今回は調査内容について若干報告をさせていただきたいと思います。 今回の調査内容といたしましては、まず平面図の編集でございます。これにつきましては、現在のところ、隧道の位置関係が図上あるいは現地で正確に把握できません。以上のことから、一応東郷町の取水地点から日向高校の下付近まで一応飛行機を飛ばしまして、そこ辺の位置の確認をすると。そして、現地に的確な隧道の位置をプロットするという作業をまず進めたいというふうに考えております。その調査を終えた時点で、隧道上部の土地の利用がどういう状況で利用されているかということ、それから、どか掘りですが、隧道の上部と地表面の差、これがどのくらいあるのか、浅いところによっては一応ボーリング調査をいたしまして現場の水道上部の土質の状況も調べたいというふうに考えているところでございます。 それから、先ほど質問にございました耳川広域河川改修との調整でございますが、当然このことにつきましても、河川管理者と協議をして調整を進めてまいりたいというふうに考えております。 それから、隧道内の調査の内容にいたしましては、堆積土砂の調査、それから漏水調査、それから地表面から流入している流入水の調査、それから水準測量、それと流量調査も考えているところでございます。 そのほか、開渠部につきましては、漏水の調査、それから背面の山の地滑り等の問題点、現場の状況ですね、この辺も調査の対象にしたいというふうに考えているところでございます。それと、工業用水の分水につきましては市長答弁のとおりでございますが、今回の調査の内容の中に、一応工業水の用水管の構造、それから分水点の調査、分水ルートの調査、それから工法の検討、それから概算工事の算出を考えているところでございます。工業用水につきましては、最終的には企業局との調整があるわけでございますが、分水の水量のみで申しますと、現在、企業の方に一日当たり四万トンの供給がなされているようでございます。最大十二万トンの供給までは可能ということになっているようでございます。それで、現在の一日の使用水量、これを入れましても、水量的には十分分水ができる量ではないかなというふうに考えております。それと、分水地点の工事でございますが、特殊な工法等になりますので、かなりの事業費になると思いますけど、技術が進んでおりますから、技術的には不可能なことではないなというふうに思っております。ただ問題点は、水利権の問題をどう取り扱うか、この辺がやっぱり一番大きな問題ではないかと思いますので、今後、企業局それから河川管理者であります県と調整をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。 ◆十七番(黒木優君) 課長、補足答弁大変ありがとうございました。 そこで、もう一点、この水道企業との事業費の負担はこれからでないと協議に入れないということなのか、市長、同じ庁内ですが、基本的なこととして事業が四千万の調査で計画が確定したときに、じゃ、仕事を始めましょう、じゃ、水道課負担はどうかということじゃなくて、基本的に割合がどのようなことで案分されて水道課の御負担があるのか、そういうことはいかがなことになっているか、お尋ねをしたいというふうに考えます。 それから、水利権については、取水量の改定も含めてまた今後協議ということになるのか、変更なしということになるのか、そこあたりの方向づけをお尋ねしておきたいと思います。 ◎水道課長(梶田良春君) ただいまの件についてお答えいたします。 総事業費の四分の一を水道課で設計委託事業費、年次計画で事業を行う場合でも四分の一を負担しております。以上です。 ◆十七番(黒木優君) 水利権の先ほど尋ねたことをお答え願います。 ◎農村整備課長(黒田禮三郎君) 水利権でございますが、現在、毎秒二・一〇五立米、日最大にいたしまして十八万一千八百トンの水利権を持っております。この水利権を持っておりますのは、水道事業者のみでございまして、一方の方の水利権は宮崎県ということで、日向市は使用権を有しているというようなことになろうかと思います。 それと、現在の水利権をそのまま継続するかということのお尋ねでございますが、基本的には、農業用水で申しますと、かなり当時の水利権を不足した時点から、農地等の面積も減少いたしております。そういう状況でございますが、せっかく使用権をいただいておりますので、量的につきましても、現在の水量を維持していきたいという考え方でございます。以上です。 ◆十七番(黒木優君) よくわかりました。ありがとうございました。 最後に、市長、はまぐり碁石のまちづくり、碁盤を各宿泊施設に置いて、ひとつ助成でもどうかという質問をしたんですけれども、これは現在ある施設に改めてということは決して申しておりません。ただ、まだそこまで備えてない民宿を含めてたくさんあるということを伺っております。そこあたりの取り組みをどうするのかということが私のお尋ねの基本でございます。市長、これは友達から私に、ゴルフで美々津カントリーをお世話してその帰りに日向に来たときに、民宿をお世話してくれということであっせんしたんですが、そのお礼です。ちょっと読ませてもらいますけれども、「暑中お見舞い申し上げます。久方ぶりに会えてうれしかったです。(中略)紹介いただいた民宿〇〇は大変親切で満足なところでございました。そこで申し上げたいことが一つあります。日向といえば、碁石を楽しむ者にとりましては、はまぐり碁石の里であり、〇〇民宿にはその碁石がありませんでした。これをひとつ行政が奮発して、民宿はもとより宿泊施設には助成金を出してでも榧盤碁石とタイアップして備えてはいかがでございましょうか。ぜひお願いをいたします」というはがき、チクリとしたんですね、私も。それで、なるほどなと、余り私、門外漢で碁の趣味はありませんけれども、そういうことでなかなか的を射た、そしてまた素直な御意見をいただいたところです。民宿その他のところに囲碁セットがないところには、ひとつ積極的に進めていただいて、それを備えていただくというのも、やはり地元としての最低限の備えではないかということを考えます。幸い市長は観光協会の会長であられますし、決して市が独断でやんなさいということではありません。この議場にも日向蛤碁石・榧碁盤協同組合の理事長もおいでになりますから、この上ない条件整備は整っているというふうに考えておりますので、ひとつ実現方に御努力をいただきますことをお願いを申し上げまして、私のすべての質問を終わります。ありがとうございました。 ◎市長(山本孫春君) ただいまの締めくくりの質問でありますが、民宿の皆さんたちにも、お客さんのサービスの一環としても、本市唯一の伝統的な工芸品であります碁石セットをぜひとも準備をしていただきまして、時間の合間には囲碁を楽しんでいただくということも、観光振興の立場からも大事かなと思っていますが、おっしゃるように、私は観光協会の会長という立場もありますし、おっしゃいますように、日向蛤碁石・榧碁盤協同組合の理事長もいらっしゃいますので、そこあたり十分話し合いをしながら、そういった碁石セットが各宿泊施設に配置できるような配慮等については、今後検討をしてみたいと思っておるところであります。以上です。 ○議長(黒木敏雄君) 以上で十七番黒木 優議員の質問を終わります。 ここでしばらく休憩いたします。 △休憩 午後二時二分---------------------------------- △開議 午後二時十分 ○議長(黒木敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。 次は、二十一番松本弘志議員の発言を許します。 ◆二十一番(松本弘志君) 〔登壇〕昨夜、九月十一日十時、NHKのニュースを見ておりましたら、本当にリアルタイムで世界貿易センタービルに二機目の旅客機が激突した場面でございました。一瞬目を疑いましたけれども、実に残念ながら現実でございました。被害に遭われた方々、そしてハイジャックに遭い、旅客機ともども亡くなられた方々に心から哀悼の意をささげるものでございます。 それでは、ことしは異常気象とも言える大変暑い夏でした。そして、熱い戦い、参議院選挙もはや大分前のような感じがいたしております。しかしながら、景気の悪化は、先行き相変わらず不透明ですし、失業率は史上最悪の五%台、株価においても一万円を割ろうかという大変な時期に来ております。私は、涼しさを通り越して寒さを感じ得る季節でございます。小泉内閣の「聖域なき構造改革」を見守るしかないのでしょうか。しかしながら、我が日向市においては、市長みずからが創意工夫、知恵とアイデアを地方の時代にふさわしい行政運営に生かし、実行するものと期待をしております。 それでは、通告書に従い一般質問を行います。今回は特に四項目に絞っておりますので、明快なる答弁を市長、教育長にお願いするものであります。 一番目に、行政改革についてであります。 地方分権の時代になり、政府も小泉内閣になり特殊法人の見直し、そして税金のむだ遣い等々を改めようと懸命になっております。簡素で効率的な行政機構を実現することが、今回の行政改革の緊急の課題ではないでしょうか。本市でも、本年十月には新行政改革大綱を策定すると市長は述べられておりますが、事務事業の見直し、そして民間委託等を推進し、行政のコストを下げることが論じられると思われます。時代の変化に対応して、行政のこの改革に対していつごろまでに行われる予定なのか、特に今回は次の二点に対して伺っておきます。 一点目が、ゴミ収集業務についてであります。二点目が学校給食調理業務についてです。二点とも検討されているとは思いますが、コストの面からも伺っておきます。 次に、二項目目、市内の各小学校に入郷地区の木材を利用しつくった机やいすを使用してはどうかという提案であります。現在、工事中で来年完成の全天候型屋内練習場が既に全容の一部が我が家からも見えるようになってまいりました。もちろん入郷産の杉の集成材を利用してであることは承知しているところでございます。木材の需要もここ数年、価格も落ち込んだままで大変憂慮しているところでございます。しかしながら、周りを見てみますと、まだまだ木材が利用できる箇所はあると私は考えております。以前はすべて木材であった小中学校の机といすについてであります。この机といすを地元産の木材を利用して地元で製作して、そしてこれらを小学校の入学時に一年生から使用させ、六年生まで使わしたらどうかという提案でございます。市長、教育長に伺います。 三番目に、危機管理について伺います。 ①小中学校の安全対策はどうなったのか伺っておきます。 大阪教育大学附属池田小学校で児童八人が死亡、教諭二人そして児童十三人が重軽傷を負った事件は、学校関係者を初め多くの人を震撼させました。そして、我々も大変大きな衝撃を受けたわけです。一瞬にして学校という学舎で未来を奪われた子どもたちへの無念さははかり知れないものがあります。「学校へ行って勉強しておれば安全である」という親や保護者の信頼は音を立てて崩れ去りました。学校にいても通学しても決して安全ではないということを暴露したわけでございます。今までの学校関係者には、「開かれた学校」という命題はあっても、「安全確保」という意識、これは希薄ではなかったのでしょうか。ある教育関係者は、「暴漢が教室に乱入して子どもたちを襲うということは想定だにしていなかった」とその危機管理意識が全然なかったと語っております。児童生徒、保護者からの信頼を回復するためにも、学校関係者の安全対策が問われております。事件後、その後の市内の各小中学校での安全点検と対策はどうなっているのか、伺っておきます。 次に、②雑居ビルの火災についてであります。 よりによって九月の一日防災の日に、東京新宿歌舞伎町で四十四名もの人が死亡する惨事が起きました。警視庁では事件性の有無を含め、原因を捜査しているところでございますが、さまざまな点から見ても、これは防げた人災ではないかと考えます。火災の起きた「明星56ビル」は、建築基準法や消防法にも違反していたと書いてあります。利用者は何も知らずに災難に遭ったのではないでしょうか。本市でも繁華街の雑居ビルは多いと考えられますが、雑居ビルの危険が鮮明になった今、改めて市内の状況を調査されたのか。したとすれば、対策はどうなっているのか、伺っておきます。 最後になりますけれども、お倉ケ浜海岸の砂流失対策についてであります。 平成八年七月二十日に「海の日」の制定に伴って、「日本の渚百選」に選ばれたお倉ケ浜、昔ながらのすぐれた自然、動植物が残った海岸、四キロ余りの砂浜、我々住民は、そして市民は、この海岸で子どものころからなれ親しんでまいりました。現在の浜に行かれまして、だれもが砂浜が狭くなった、そして砂が少なくなったと感じておられます。私も過去に二度この問題について質問いたしましたが、新市長になってからは初めてですので、市長の見解を伺います。 以上で壇上からの質問を終わります。〔降壇〕 ◎市長(山本孫春君) 〔登壇〕二十一番松本議員の御質問にお答えいたします。 まず、行政改革についてでございますが、各議員にお答えいたしましたように、十月をめどに大綱と実施計画をセットで策定・公表できますよう作業を進めているところでございますが、自治体にとりましては、行政サービスの低下を招くことなく、最少の経費で最大の効果を上げることが基本原則であると認識をいたしております。そのような観点から、ゴミ収集業務、学校給食調理業務につきましては、民間委託の対象業務の一つとして検討をしているところでございます。 次に、小学校で県産材製の机といすの使用についてであります。 林業の振興を図るためには、県産材の木材需要拡大を推進していくことが、宮崎県を挙げての大きな課題となっているところでございます。このようなことから、本市におきましては、耳川流域材、特に杉材の利活用を図るために、現在建設を進めております全天候型運動施設を初めとして、各公共施設に導入をしているところでございます。これからの施設整備に当たりましても、いろんな活用方法を検討しながら、県産材の利活用を積極的に推進をしていきたいと考えております。松本議員のお尋ねにもありますように、木材の特徴を生かした木の香りとぬくもりのある木製品の机、いすを使用することは、県産材の活用という観点からも、さらには子どもたちに対する情操教育の一環としても大変大事なことだと受けとめているところでございます。導入に当たりましては、今後各市の状況調査をいたしまして、教育委員会とも協議をしながら検討してまいりたいと考えるところであります。 次に、雑居ビル火災の対応についてでございます。 今回の東京都新宿区の雑居ビル火災は、戦後五番目という四十四名もの多くのとうとい命がなくなり、過去の統計によりましても、小規模雑居ビル火災といたしましては大惨事でありました。これも防災の日である九月一日の出来事で、国におきましてもこの重大性をかんがみまして、今後の安全基準についての見直し検討を行い、必要な措置を講じることとしているようでございます。お尋ねの雑居ビル火災の対応についてでございますが、管内における防火対象物の防災対策といたしまして、年間計画の中で定期にまた臨時的に雑居ビルを含めました対象物の防火査察を実施し、その中で消防用設備の維持管理、避難通路の確保、火気使用状況及び防火管理状況の検査、指導を行っているところでございます。なお、今回の大惨事を教訓といたしまして、本市におきましても、緊急に上町、都町、本町地区の雑居ビルなど、約六十棟の防火対象物の立入検査を九月五日から実施しているところでございます。今後ともさらに、ハード面における消防用設備等の維持管理、ソフト面における防火管理業務の充実について、指導の徹底を図ってまいりたいと考えるところであります。 次に、お倉ケ浜の砂流失対策についてでございますが、お倉ケ浜は日本の渚百選にも選ばれ、また、アカウミガメの産卵地でもあります。貴重な自然保護が望まれる海岸でもあります。近年、砂の流出があるのではという御質問でございますが、大雨や台風どきに目視による状況把握を行っておりますが、現在までの状況では大きな砂の流失の確認がとれてないというところでございます。今後も、関係機関と連携をとりながら、海浜の調査を行っていきたいと考えております。そういった結果を踏まえて、対策等についての必要性があるなら十分検討してみたいと思うところであります。 なお、教育問題につきましては、教育長より御答弁をお願いいたします。以上です。〔降壇〕 ◎教育長(宮副正克君) 〔登壇〕二十一番松本議員の御質問にお答えをいたします。 一般行政のうち、行政改革に伴う学校給食調理業務の民間委託についてでございます。 御承知のとおり、学校給食は教育の一環として実施されるものでありまして、その運営に支障を来すことのないよう、より安全でよりおいしい給食を目指して努力を重ねてきておるところでございます。食数につきましては、昭和五十九年度一万百五十八食をピークに年々減少しており、今年度は六千五百食でございます。しかしながら、O-157の問題発生以来、安全衛生対策に取り組んでおりまして、これまで以上の対応が求められているところでございまして、それに伴う業務量も増加している状況もございます。いずれにいたしましても、効率的な行政運営の視点から、市長部局と連携を図りながら対応してまいりたいと、このように考えておるところでございます。 次に、耳川流域の木材を用いた机といすを新入小学生に使用させたらどうかという御質問でございますが、確かに木のいす、机を使用させ、人に優しい木のぬくもりを実感してもらうことは大事なことだと考えております。議員御指摘の県産材製の机といすの導入につきましては、地元木材需要の拡大、地域振興の面からも、導入を実施いたしております県内各市の使用状況等を調査いたし、市長部局の関係課とも協議しながら検討してまいりたいと考えておるところでございます。 次に、危機管理について、小中学校の安全対策はということでございますが、大阪教育大附属池田小学校の児童殺傷事件につきましては、まことに残念でなりません。安全であるはずの学校でこのような惨事が起きましたことに大きな衝撃を受けるとともに、安全対策には万全の体制で日常的な取り組みが必要であることを改めて痛感をいたしておるところでございます。事件発生後の取り組みにつきましては、速やかに市内各学校に電話と文書で注意を促すとともに、緊急の教育委員会並びに校長会を開き、次の点を確認し、実行に早速移したところでございます。一つには、来訪者用の受付簿を用意し、名札の着用をお願いすること、名札の未着用者については声をかけて確かめること、そして、校内の定期的な安全点検を実施すること、集団登下校あるいは複数登下校を指導すること、また同時に、教育委員会といたしましては、市長を会長とする防犯協会並びに日向警察署にも協力要請を行ったところでございます。さらに、日向警察署と学校関係者との合同による緊急連絡会を開き、各学校独自の取り組みの発表を中心に意見交換を実施したところでございます。その際、署員による暴漢の取り押さえ方についての実技演習を行い、刺股やパイプいす等を用いた実践的な対応も体得していただいたところでございます。 事件後の変容といたしましては、校長会や研修会等におきまして、安全対策についての話題がことごとく取り上げられるようになりましたことと、あわせて、教師、児童生徒間における危機意識が高まりまして、非常に敏感に反応するような状況になっておるところでございます。教育委員会といたしましても、緊急時必要最小限の防御用として、格技指導で使用いたします竹刀あるいはパイプいす等を各学校の校長室に常備いたすことといたしております。さらに、教室等の防犯ベル設置の整備も検討いたしておりますが、文部科学省においても対応策を具体化する方向にあることから、それらの動向も視野に入れながら、今後ともその対応に鋭意努めてまいりたい、このように考えておるところでございます。以上でございます。〔降壇〕 ◆二十一番(松本弘志君) ありがとうございます。 行政改革についてですけれども、先ほど来からの十七番議員の答弁等でもありましたように、民間委託の中でゴミ収集、また学校調理業務も視野に入っているということでお聞きしております。でも、やはりこれはコスト面では、何回も述べていますように、半分からそれ以上の効果はあるということは、どこの事例を見てもはっきりいたしておりますので、優先順位等を、この場合、市長、私はいつごろまでという表現いたしましたけれども、それも含めて優先順位等、頭に入っておれば、そのあたりちょっとお聞かせいただければと思っております。 ◎市長(山本孫春君) 行政改革の中での民間委託の問題については、先ほど壇上から答弁をしたとおりで、全庁的な立場での検討、こういったことを進める中で、学校給食、ゴミの収集、こういったことは議論を深めておるところでありますので、最終結論までにはもうちょっと若干時間がいただけるかなと思っておるところでございます。大変重要な課題として受けとめておりますので、御理解いただきたいと思ってます。以上です。 ◆二十一番(松本弘志君) ありがとうございます。 やはり民間委託で目玉的になる、またはっきりコストダウンが図られるゴミの収集業務だと思いますので、一応優先順位はトップの方で検討していただければ幸いだと思っております。これは要望です。 学校給食調理業務の方ですけれども、教育長、教育の一環、また安全対策というのはわかるんですけれども、これに関しても、やはり民間だから安全対策がおざなりになってる、そういう食の教育ができないというところはどこもないんですよね。これはさっきのゴミ収集でもそうですけれども、やはり半分近くのコストダウンが図れるし、一般的に考えれば、夏休み、春休み、冬休みがという感じが一般に考えられるものですから、そのあたりをパート等でもう少し対応できないかという面も含めてもう一度伺っておきます。 ◎教育長(宮副正克君) 二十一番松本議員にお答えをいたします。 ただいまの御質問でございますが、あくまでも職員定数にかかわる行革の一環としての、あるいは業務内容の効率性という意味からの民間委託移行ということもあろうかと思いますが、総括的には市長部局と十分連携を図りながら、内容の検討等を進めてまいりたいというぐあいに思っておりますが、現在の調理に従事しています職員につきましては、大半がパート職員において対応している部分も業務内容によってはあるということでございます。詳細については、担当課長をしてお答えをいたします。以上です。 ◎学校給食共同調理場所長(松田弘文君) ただいまの教育長答弁に補足をいたします。 現在、学校給食共同調理場では、調理部門で市職員十九名、そしてパート職員が二十一名、こういう実情になっております。なお、男女の比率は、男性十名、女性三十名、こういう形になってます。職員とパート職員の業務の分担の状況ですけれども、まず、パート職員の方ですけれども、主に給食の下処理業務、準業務です。これは、皮はぎとか具体的には洗浄器の張りつきとか包丁、タオル、そういったところを分担をしております。市職員については、仕上げ、つまり上処理、この中に主菜、副菜、機械等の従事、こういう形になっておりまして、パート職員と市職員の業務内容を明確にしながら、お互い連携をとりつつ業務を推進をしておると、こういう状況でございます。今後とも、二十一番言われましたようなところを体して検討・研究をしていかなければならない、こういうふうに思っているところでございます。以上です。 ◆二十一番(松本弘志君) ありがとうございます。 平成元年に人数をお聞きしたときは、現業分は二十五名、そして職員の部分がですね、事務管理も含めまして、そしてパート職員が十七名、今回これが二十五名が十九名、十七名が二十一名と、若干パートに移行は評価されるところでございますけれども、これは合計四十名というのはできた当時からほとんど変わってないんですよね。先ほど教育長言われましたように、一万食が六千食になったわけですから、六割に、単純に計算しても人数も六割でやれるんじゃないかと思いますし、そういうもろもろの学校行事、また完全学校週五日制ですか、それにかんがみても、私はもっと五〇%ぐらいの人員でもやれるんじゃないかという気もいたします。そういう点をやはり認識として持っていただきまして、今後の行革に積極的に取り組んでいただければと思っております。以上です。 それと、次に、二番目の入郷地区の木材を用いての机、いすの利用ですけれども、これは先ほど市長も情操教育の一環、そしてまた地域の木材の云々ということで、検討していくということで言われたわけなんですけれども、これは現在スチール製の机、いすを使っているわけなんですけれども、現在の年間の廃棄数ですか、古くなって廃棄したり処分したり交換したりというのは実際どれくらいあるのか、あわせて一年生がここ一、二年どの程度の入学者が予定されているのかちょっと伺っておきます。 ◎教育次長(澄本和久君) 学校の児童生徒の机の廃棄はどれくらいあるのかという、それと一年生の児童数はどれくらいかという御質問でございましたが、平成十四年度の小学校の新一年生の人数は、一応現段階では六百五十六名になっております。それから、机で毎年、年内に痛んだ分を更新するんですけれども、これは机数についてちょっと資料を持ち合わせてないんですけれども、金額にして、年間約小中合わせて四百万ぐらいの予算規模で補充等をやっております。以上でございます。 ◆二十一番(松本弘志君) ありがとうございます。 これは県の方から出てる木の香りあふれる郷土づくり事業補助金の交付要領、その中に宮崎杉学童机普及促進事業というのがあります。これは学童の机に木材を使った場合は半額程度を補助するということで、一セット当たり一万八千円の約半分くらい、九千円前後を補助するという事業なんですけれども、御存じのように、日南市がことしの四月から、えびの市が九月の新学期から導入されておると聞きますし、今の廃棄の数、金額的に四百万、極端に一万八千円の半分の九千円で五百四十万ですか、もし新入生全部に与えたとしても。そういう形であるならば、補助金があるならばフィフティー・フィフティーじゃないかと思います。というのは、木材でやればコストが倍ぐらいかかるというふうに、日南にしてもえびのにしても出てきておりますけれども、これは小学校一年生から入学して六年生まで使えるようなアジャストがついておりますし、半年間、日南の方では試験使用させてデータもとっておりますし、いいことには、これを今度は六年卒業のときは卒業記念で持たせてるそうです。ということであれば、結構自分の持ち物で大事に使うんじゃないかという意識も物を大事にする教育の一環にもなりますし、また、木材であれば、廃棄じゃなくて修理で六年間済むんじゃないかというような気がいたします。そういう点、ちょっと今の金額的な面もひっくるめて、教育長、もう一回そのあたり検討するには、今後どういうふうに意識を変えられたのか伺っておきます。以上です。 ◎教育次長(澄本和久君) 机、いすなんですけれども、これにつきましては、いろいろ体位等も変わってまいります。補修・補充分を含めて先ほど予算規模にして約四百万ということで答弁いたしましたけれども、これがなくなるかというとそうではない、毎年補正していかなければならないような状況でございますので、これが全くなくなるということはほとんど考えられないんじゃないかというふうに思っております。 ◆二十一番(松本弘志君) ありがとうございます。 なくなるというか、今後、金額的にもほとんどフィフティー・フィフティーいくと思いますし、もし来年からであれば、その一年生の分は要らなくなるわけですから、その分で補充もできるんじゃないかと思いますけれども、本心はそういう意味ではなくて、今後、地場産業の育成とそして木のぬくもりを使った市長いつも言われてるような考えで、せっかく県の方も補助金まで出してやりなさいというようないい事業ですから、これを利用していかれれば、同じような大した出費増にならなくていい教育ができないかというふうな提案ですので、教育長、そのあたり、もうコスト的な面はいいですけれども、考え方を伺っておきます。 ◎教育長(宮副正克君) 二十一番松本議員の御質問にお答えいたしますが、県産材によります机、いすの導入につきましては、先ほど登壇いたしましてお答えしたとおりでございまして、今後とも十分市長部局と連携を図りながら、積極的に推進の方向を模索してみたい、このように考えておるところでございます。以上です。 ◆二十一番(松本弘志君) その方向で検討されていくということで、お願いいたします。 次に、危機管理についてですけれども、まず雑居ビルの方からちょっと伺っておきますけれども、市の方でも点検されて、六十棟ですか、九月五日から指導されたということで、マニュアルどおりの指導はされたというような答弁だったですけど、実際、具体的にそういう場所は、危険な場所とか、消防法違反、そして建築基準法違反的なものはなかったのか、最悪、そういうのは火災、放火等々検討した場合に、そういう事故は起こり得ない施設だったのか、そのあたり結果報告を聞きたいと思います。 ◎消防長(松木優君) 市長が答弁されたとおりではございますが、実はこの立入検査につきましては消防法でもうたってあります。「火災予防のためにも必要があるときには関係者に対してその場所に立ち入って調査をすることができる」というふうにうたってあります。そういうことで、日向市の場合は、特に県内でもこれはお褒めの言葉をあずかっておるわけですが、各消防本部独自でやるわけでございますので、法で何年に一度しようということではございませんので、火災予防のための必要があるときにということで、年に定期的にあるいは臨時的にですが、大体平均をいたしますと、危険物施設も含めまして、約二千施設ぐらいをやっております。もちろん、その中には雑居ビルも含まれておりますが、ただ、今回九月五日から一応準備に入りまして、と申しますのが、国の方から調査の指示が来ました。それを見てみますと、その対象物を見てみますと、日向市の場合は該当する施設となりますと余りございません。ただ、やはり年間的にはやっておりますが、この際ということで、この調査対象以外、一階だけでもスナック等、そういう棟続き等がありましたらということで、調査の対象といたしまして、特に準防火地域でありますその中の上町、都町、本町、このあたりの雑居ビル等の立入調査ということで、新聞等でも全国的にありますように、非常に日向市の場合、出入りが激しゅうございます。したがって、廃業になっている箇所、または入っているのか、なかなか日中調査しても不明な箇所がございます。そういうことで、今回、それも含めまして、九月五日から調査を今やっておるところです。そういうことで、これがまとまり次第、一応十月の二十日をめどにすべてやるつもりです。ただ、申し上げられますことは、そういうことで年から年じゅうやっておりますので、その中において、やはり一番多いのは、多いといいますか、常日ごろやっておるのは、指示がほとんどない雑居ビルは多うございますが、口頭指示、そのときにやはり商業施設等に関しまして口頭指示、それから指示書、その次に警告書というようなことで順序があるわけですが、ほとんど指示書までで今までの例からすると済んでおるようです。以上です。 ◆二十一番(松本弘志君) ありがとうございます。 九月から十月二十日までにもう一度再点検するということでしょうけれども、先ほど聞いておりました消防法違反、建築基準法違反というのはちょっと見受けられなかったのか。今の中でも、口頭そしてまた指示書等でやられてるということなんですけれども、やはり大きいビルじゃなくても、新聞等でもよく書いてあるんですけれども、縦割り行政というか横のつながりがない、許認可の申請でも建築確認はし、そして飲食業の届け出は保健所、また防災は消防署、そして風俗営業は警察という形で連携がなくて、もう把握ができてないというか、実態だということでよく載ってるわけなんですけど、そのあたりの問題点はなかったのか、もう一度伺っておきたいと思います。 ◎消防長(松木優君) 確かに御指摘のように、建築基準法とか食品衛生法とか風俗営業法とかいろいろございます。そういうことで、本来ならすべての関係者が集まってやるのがよかろうかと思っておりますが、先日も土木事務所あたりと一緒になって、警告書をやはり出すべきではなかろうかというようなところは一緒に立会検査をいたしまして、そういう警告書等を出しております。もちろん、場所、店の名前は申し上げられませんが、それはその都度やっております。 ◆二十一番(松本弘志君) ありがとうございます。 私もちょこちょこ行きますけれども、安全対策というか事故が起こっても命までということはないような安心はいたしましたので、今後ともよろしくお願いいたします。 次に、やはり危機管理の小中学校の対策ですけれども、先ほど教育長はソフト的にも先生たちを集めて、刺股、そしてパイプいす等での防御方法も実践的な指導したということなんですけれども、事実、もし仮定するならば、入ってきた場合に、先生たちがそういう形でそれだけで対応できるのかというちょっと懸念があるわけなんですけれども、私も何回か小中学校は足を運ぶわけなんですけれども、先生たちの危機意識、そして一番気になるのは、ズック履きじゃないサンダル履き的な先生たちも多いわけなんですけれども、それは職員室だけで見ているからそうなのかは知りませんけれども、実際、サンダルで、スリッパのような履き物で対応ができるのかなという心配をいたします。はだしでやればという意見もあろうかと思いますけれども、やはりそういうところであれば、窓を破って入ったりとか物を投げたりということで、かえって足をけがしたりという逆も考えられる場合もありますので、そういうあたりの指導はなされなかったのか。 そして、昔からそうですけれども、学校、今は技術職と言うんですか、用務員さん、各学校に一名ずつ配置されていると聞きますけれども、その職務の中でできることということで、時間を見て、午前中一、二回とか午後から一、二回点検することは相談してなかったのかをお聞きしたいと思います。 それと、やはり流れとして、今やらなければいけないこと、今後やらなければいけないことを分けてやることであれば、現実にそういう細かい点、そして先ほど防犯ベルという話も出ましたけれども、笛的な呼び鈴もいいんでしょうけれども、そういうことも検討されてなかったのか伺いたいと思います。以上です。 ◎教育長(宮副正克君) 二十一番松本議員の御質問にお答えをいたします。 現在、学校の校舎内においては、これは普通の靴でそのまま使用するということじゃなくて、上履きに履きかえて使用しているというような状況でございます。したがって、先生方はズック的なものを履かれておる先生方もいらっしゃいますが、今、御指摘のように、スリッパの形のものを着用しているというような状況もあるわけでございます。この点について、上履きをどうするかという問題等については、現在のところ詰めておりません。 それから、用務員の方々に対して、学校の安全対策について相談したのかということでございますが、これは当然学校の教育職員と同等に、やはりその学校における安全対策の参加に当然入ってるというぐあいに考えておりますが、ただ、用務員の業務内容からして、例えば、運動場あるいは花壇等、校庭にほとんど出てる業務内容も多いわけでございまして、そういう意味から、業務内容を通して子どもたちを少なからず見守っていただいてるという状況が日常的にあると、このように考えておるところでございます。今後とも、教職員と同じく、この意識を持って校内の安全対策の傘下に入っていただいて子どもを見守っていただく、そういう協力態勢はつくっていきたい、このように考えておるところでございます。以上でございます。 ◆二十一番(松本弘志君) ありがとうございます。 今の学校用務員の方々は、作業内容で見られるということなんですけれども、そういう漠然としたものではなくて、時間的に余裕があると思うんですけれども、この校務内容をいただいてあるんですけれども、この中でやっぱり施設の点検、そして応急処理とか、もちろん花壇の整理等ありますけれども、それも行く場所が決まってると思うんですよね。だから、私が言うのは午前中一回か二回、もちろん授業中に学校行かれた方はわかるんですけれども、本当に静かな学校ほどがらんとしてて、すっすとこう入ってもわからんような状況があるわけですから、そういうときにやっぱり、別に用務員さんがガードするとかじゃなくて、そういう発見したり見つけたりするということで、私が言うのは、最終的には開かれた学校というのはもう壊してほしくないと思うんですよね。せっかくそういう流れで、逆に地域の人たちが、知ってる顔がいっぱい来るようになれば、そういう役目を果たすわけですから、私が言うのは、すぐ、とりあえずはそういうふうにできることから、笛を持たしたり、サンダル、スリッパをズックに履きかえたり、そして用務員さんが点検したりで私は十分対応できるんじゃないかと思いますので、そのあたりを今後しかと研究していただきたいと思っております。 それと、もう一点だけ、今の関係でお聞きしたいんですけれども、子ども連絡所、私も中学校なんかおるときにできたと思うんですけれども、せんだって延岡で、このごろ連絡所に駆け込んだのは、駆け込んだというか、子ども連絡所を張ってある主が、借家人か家主さんかわかりませんけど、子ども連絡所の札が張ってあるところの方が犯罪の、子どものわいせつかなんかわかりません、子どもの犯罪の容疑者宅であったと、そういうふうに載っております。見てみると、どこでもかしこでもステッカーを張ってるような感じがいたしまして、そのあたり、小中学校、またPTA、そして地区の連絡協議会等の中で見直しがされたのか、本当に子どもたちが安心して助けを求められる場所なのか、また、もう四年前、五年前張ったところは空き家になってたり、商店に張ってるところは商店がつぶれたり、閉鎖したり、また移転したり等々もあると思うんですけれども、そのあたりもただ張っておくだけで本当に子どもが信用してもいいものか、逆にまた入って、そういうふうに容疑者宅に飛び込んでいったという逆効果もないとも限りませんので、そのため、ちょっと関連ですけれども伺いたいと思っております。以上です。 ◎教育長(宮副正克君) 二十一番松本議員の御質問にお答えをいたします。 ただいまの御質問でございますが、これは大変お答えするのが難しいと思うんでございますが、子ども避難所として設けていただいたその箇所での非行状況があったということでございまして、大人社会、どこを信用したらいいのかと、まことに子どもの目から見れば恥ずかしいと言わざるを得ない、そういう大人社会じゃないかという気がいたしてなりません。御指摘の点について、一応関係市教育委員会の方にも問い合わせてみましたら、現実にそういう状況が起こってるということでございます。確認しております。PTA協議会と十分市教委が相談をいたしまして、通学路を中心にした常時家に人がいるところにステッカーを依頼するということで、ある程度信頼の置けるそういう状況の中で子どもたちの安全確保を図っていくという努力を、PTAと双方話し合いながら詰めているところだというぐあいに伺っておりますので、この件につきましては、私どもといたしましても、本市のPTA協議会が中心になっておるところでございますので、十分この例があったことを伝えながら適切な対応ができるように努力してまいりたいと、このように思うところでございます。以上です。 ◆二十一番(松本弘志君) わかりました。今後やっぱり実のある子ども連絡所をつくっていただければと思っております。さっきちょっと記憶になかったんですけど、やはり女子児童に対してわいせつな行為をした容疑者宅の自宅に連絡所のステッカーが張ってあったということだったので、本当十分に今後検討していただければと思っております。 最後になりますけれども、お倉ケ浜の砂流失対策についてです。先ほど、市長にもカラー印刷したのをテーブルの上に置かせてもらったんですけれども、認識が全然まだないんですよね。私は、前市長は二回ほど言ったのでわかったというようなことを言ってたんですけれども、この一番の護岸工事が、ピンクの丸がしてるところなんですけど、これが平成十年の九月に撮った分ですけれども、この丸してる、ちょっと向こうの砂盛りがしてるところが護岸工事がずっと延びてきてる場所です。ですから、もう一枚の方のこの七番、九番です。この土手でさえ、五十メートルぐらいバックしてあります。この一番、二番の写真の、台風の後だったんですけれども、ことしの九月六日に撮ったのは、もうこの丸印のしてある一番の護岸工事から三十メーター、五十メーターもバックしてあります。純粋に見ても、この土手の分も流失してるわけですね。それだけじゃなくて、この土手の部分の草が生えてる部分が、もともとの砂のレベルだったんですよ、ここは。それもやっぱり減ってきているから水分が、水分というんですか、水分率というのか水が抜けなくて、最近は雑草やら、植物がふえるのはいいんですけれども、砂が減ってきているような状態で、市長も認識して、砂が減ってれば対策ということを言われたんですけど、このあたり本当に一年後と二年後と行って見れば、これは高さがわからんからうちの犬と一緒に撮ったんですけど、これだけで一メーターから一メーター五十ぐらいあります、この高さが、この二番ですけれども。右の四番、五番は、せんだって、以前は吉野川が蛇行してて、これは三メーターから五メーター砂が削られて、もう松林の近くまで行ってたんですけれども、せんだっての台風で赤岩川が真っすぐなりまして、もとに延びたから助かったんじゃないかなと思ったんですけど、私も県の方に早く出直しをしようと思ったところだったんですけど、そういう意味でも、簡単に砂が、砂の力というか、砂が少なくなってるものですから、川も蛇行するし、砂の幅が厚さも減ってきてるんですよね。こういう事態、本当にこれを何年もほうってたら、今、護岸工事してるところまでは車来ます。私、これももちろんですけれども、何が言いたいかというと、やはりカメが産卵ができなくなってくるんじゃないかという気もしますし、もちろん市民の財産でもあるし、そのあたりの市長の認識を高めていただくというか、そのためにプリントしてあげたんですけれども、それを見て、市長の見解を伺います。 ◎市長(山本孫春君) 二十一番、ただいまの質問にお答えいたします。 先ほど、手元に九月六日の写真、それぞれの角度からの写真を見せていただきました。特に、この四番、五番の写真を見ますと、恐らく赤岩川の関係だろうと思うんですが、これはもう大雨のときに、砂であるがゆえに堤防が決壊をして、それがだんだんとこの砂の流出につながっておると、このことも想像できますし、早速土木事務所の方にもこういった事実を申し上げて、一緒に現地で調査をさせていただいて、何といっても、二十一番壇上からの質問にもありましたように、お倉ケ浜は私たち六万市民にとっては貴重な財産であります。かつて、児玉市長の時代では、「はだしで歩こう」というキャッチフレーズで全国的にポスター等で紹介をしたこともあります。渚百選にも選ばれておりますし、あの白砂青松のお倉ケ浜は、市民の貴重な財産として守っていかなくちゃならんという認識を深くいたしておりますだけに、早速実態調査を私自身もさせていただいて善処をしていきたいと、このように思うところであります。以上です。 ◆二十一番(松本弘志君) ありがとうございます。市長、認識していただいたということと、また実態調査をみずからやるということで安心いたしました。これは「はだしで歩こう」と言うんですけれども、昔ははだしで歩けなかったんですよね、熱くて。夏なんか特に。今はもうはだしであろうが、ひざまずいてもはっても歩けます。夏の乾燥時期でも砂が熱くありません。それだけレベルが下がってることをやっぱり認識していただいて、以前にも申しました県の一ツ葉海岸の一ツ葉の有料道路があるところなんですけれども、この実態調査を県がやってるんですよね。前回も言いましたけど、これは平成十年の七月七日に調査をやって、蛍光の砂を二カ所投入して、その後、七月十四日、十月三日、十月三十一日、一月十八日と四回採取をいたしまして、砂の流れる動向を見ております。それのあれがこの図面なんですけれども、やはりほとんど沖の方に流れていっているということで、これは離岸堤というんですか、海岸から、波打ち際から四十メーターのところに、満潮のラインからプラス一メーターぐらい上げて、堤防を三カ所、二百メーターの護岸を三カ所つくっております。私が言いたいのは、こういう堤防を護岸工事をするよりか先になぜ検討されなかったのかなということです。これは青島の方でも何か以前に聞いたようなことありますけれども、沖の方に堤防を沈めて砂の流失を防いでるということで、こういうところまでいかなくても、何かやっぱり原因なり、また今後の対策をとらなければ、五年後、十年後は一ツ葉海岸と同じような浜になるんじゃないかというような気がいたします。もちろん、それには河川の護岸の整備とか砂の供給等もありますけれども、やはり伊勢ケ浜はふえているというような感じで、ほとんどあそこは三十年前、四十年前と変わっておりませんので、何かやっぱり原因があるわけですし、あるとすれば、突きとめて、こういう措置をしておかなければ、もう十年後には取り返しがつかないようなことになっておりますので、その点、また県の方とも相談してお願いいたします。 先ほど、ちょっとカメの話いたしましたけれども、赤岩から向こうの方はわかりません。ことし三十六頭上陸して産卵しておりますし、あと三頭分ぐらいまだふ化されてないようにありますけれども、聞いてみると、やはり堤防に引っかかって、Uターンして、波打ち際で産卵してる。下手すれば、もうそのまま産卵しないで沖の方に帰っていってるというようなことを聞いております。そのために、前回残りの二百八十メーター、護岸工事を中止されて、今、くいが立ってる写真があったと思うんですけれども、そのくいのところにちょうど間があいてるんですけど、そこに移植して、移植と言うんですかね、移しかえて産卵をさせております。そこで、三十カ所ぐらい、それはちょうど堤防と堤防の間の砂浜の広くなってるところに、台風以外だったら水が来るようなことはないと思いますので、そういう意味でも中止してもらったことはありがたいんですけれども、砂が減ってるから効果が半減してるということです。 最後に、カメの件ですばらしいニュースがデイリーさんの記者手帳に載ってましたので、これを朗読させてもらって終わりたいと思っております。「ことし三月、日向市細島の定置網に、平成七年二月にハワイで放流されたアカウミガメが入ったのは記憶に新しい。六年と一カ月かけて真っすぐ日向灘に戻ってきたのか、太平洋をあちこち回ってきたのか」、あと省略してあります。それと、「昨年の十月、アメリカのカリフォルニア州の水族館で三十年以上も飼われていたアカウミガメが三匹、DNA鑑定でどうも日本生まれとわかり、太平洋のどこを回遊し、日本のどこで上陸するのかと発信機をつけて放しました。案の定、三匹は別行動ながら太平洋を西へ泳ぎ、人工衛星で追跡すると一目散に日本列島を目指している。三匹は名前がついていて、ブッパとメハリとクラッカーズらしいですけれども、ブッパは七月末に一万二千キロ泳ぎ切って、茨城県沖十キロまで到達した。そして黒潮南下中。クラッカーズは八月中旬現在、房総半島沖に七百キロに到着後、南下中。もう一匹のメハリは、同じころまだ房総沖の三千キロにあって停滞しておる。背中の発信機はもうあと一月ぐらいで消える」と書いておりました。「このカメたちが日向市のお倉ケ浜の海岸に来る可能性もある」と、結びとして、「だからこそこの産卵ベッドである砂浜を失わないようにしてください」と結んであります。そういう意味で、すべての面で共通している私どもの財産でありますので、そういう認識を持って今後は取り組んでいただければ幸いだと思います。以上で終わります。 ○議長(黒木敏雄君) 以上で二十一番松本弘志議員の質問を終わります。 ここでしばらく休憩いたします。 △休憩 午後三時十四分---------------------------------- △開議 午後三時二十五分 ○議長(黒木敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行します。 次は、三番黒木円治議員の発言を許します。 ◆三番(黒木円治君) 〔登壇〕議員各位にはお疲れのところでございますけれども、しばらくおつき合い願いたいと思います。 質問に入る前に、不明な点とか文言の訂正がございますので、よろしくお願いしたいと思いますが、文言の訂正につきましては、農林漁業行政の中の三番目、一の「日向市に移管される」と書いてますが、「移譲される」というふうに御訂正をお願いしたいと思います。それから、答弁を求める者というところでちょっと不明瞭な点がございます。同じく農林漁業行政の中で、第一点の環境保全型農業への取り組みについてということで、一点目については市長から御答弁をいただきまして、二点目につきましては学校給食の食材というような項目も含まれておりますので、教育長の御答弁もあわせてお願いをいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。 では、通告書に基づきまして一般質問をしたいと思います。 まず、行政改革についてでございますが、もう既に多くの議員が今回質問をされておりますので、恐らく重複するところが出てきておるわけでありますが、私としてはその分を若干入れながら質問させていただきたいと思うんですが、一番目は、御存じのように、ことしの六月の議会の中で十八番十屋議員の質問に対して、市長が十月をめどに大綱と実施計画についてはセットで考えているということです。大綱については既にできているという答弁があります。今回の行政改革大綱については、県より数値目標を入れるようにと、実施計画については、広報等により広く市民に周知してほしいとの指導を受けていますと、そういう御答弁があったわけですけれども、今回の一般質問の中では、どうもその辺がもうひとつはっきりしてこないということで、行政改革大綱、もうできているという判断でよろしいんでしょうか。それと、その県の指導を受けた、それを組み込んだ中での大綱作成をしたのか。ですから、おのずと数値目標がその中ではある程度出てくると思うんですが、そういうことでお聞きしたいと思います。それか総論のみなのか従来型なのか、そのあたりを第一点としてお聞きしたいと思います。 二点目は、これは実施計画の策定の段階で、段階はどこまで進んでいるかということですが、これも十月にはという表現ですので、重複するんですけれども、ただ一つおくれている理由、既に大綱はできておるという答弁をされた。実施計画をつくるわけですから、当然その中で総論賛成、反対という部分が出てきている。あるいは、類似団体の調査あたりを十分した上での大綱なり実施計画の策定という方法が、そういう取り組みがされたのかどうか若干わかりません。正直いいまして、行革推進本部が八回、専門委員会が七回、推進委員会が三回実施されているということですから、そのあたり若干詳しく内容を御答弁願いたいと思います。 それと、三点目は、これは二十二番江並議員の御答弁の中で出ておりますが、実施計画のそのチェック部門、これはどうするのかということで、職員課を中心とした中で何か体制をつくるというような証言をされていますが、私もやはりこれは毎年チェックすべきだというふうに考えています。それは、やはり報告していくことによって住民もわかりますし、なぜできないか、今後どのように取り組むのかという、そういう行政側の考えもよく理解できるんじゃないかということで、この三点についてまずはお伺いいたします。 それと、同じく行革の中で職員研修についてですが、いわゆる意識改革のための自主的研修の導入ということで、行政は最大のサービス業と言われる今日、職員の自覚、それから能力の開発という点から、長期的な視野に立った人材育成が必要となってまいりました。幅広い見識を養うための研修のほかに、将来みずから担当したい仕事や部署のための自発的な研修の導入は考えられないか、その点ひとつお伺いしたいと思います。よく適材適所の職員の配置という言葉が出てきますけれども、そうなれば、将来自分がここに行きたいとか、そういう職員の要望も出てくると思うんですが、そういう中での研修、そういう目的とした研修はできないかということで御答弁をお願いしたいと思います。 続きまして、農林漁業行政ですが、環境保全型農業への取り組みについてということで、最近は家畜排せつ物法というそういう施行が平成十六年度、それとその前に十五年度より土壌消毒剤が使われなくなるということですから、どうしても完熟堆肥によって土壌改良していく、微生物の調整をしていくという、そういう事実としてやらなくてはならないことが生まれてきています。今回、土壌消毒機の導入等も図られておりますけれども、そういう機械的にやるのか、それとも従来忘れられていた完熟堆肥によって土壌改良していく方法、この二つしかないというふうに私は考えています。特に、安心安全な農作物である、そういうものを消費者に提供することは、これは農家としてやはり大事なことだというふうに考えておりますので、今まで農業委員会農政部会の中で担当所管を招いて討議をしてまいりました。現地調査にも実際行ってまいりました。そういう中で、畜産の振興と環境保全型の農業の推進をするために、ぜひとも余剰堆肥をどういうふうに処理していったらいいかというのが一つの大きな目標でもあるわけですが、そうなれば、いずれ有機肥料センター等の建設が必要であるだろうというふうに結論に達したところでございます。そういうことを踏まえて、農業振興の一環として、その堆肥センターあるいはこの完熟堆肥をつくるためには、どういうふうに市長はお考えになっておられるかお伺いをしたいと思います。 それから、同じく関連する部分で二点目ですけれども、先ほどから今回学校給食の食材に関しては、かなり多くの議員の皆さんが質問されております。市長も地場の農産物を使えるよう要望していきたいとか、あるいは教育長もそういう要望があれば取り組みたいというようなお話もしてありますが、ただ問題になるのは、やはり生産体制をどうしていくかという部分もあると思うんです。ただ単に、現在あるものを食材として使うためにということでは、やはり学校給食会あるいは物資納品組合の要望に対してこたえ切れないんじゃないかと、ですから、私としてはそういうものにこたえていくということで、特に減反政策の中で転作、裏作の推進をして実際やってきているわけですけれども、なかなか難しいというふうに考えておるわけでございます。特に、最近は減反率を達成するために、他用途米の出荷まで認められていると、ことしは千四百四袋、面積にして九・二ヘクタールがそういう形で利用されるんです。本来、やはりこういう米の政策もかなり変わってきますので、恐らく私はもっとそれを確実な転作あるいは裏作につなげていくような政策として、この給食用の食材としての転作、裏作の推進を考えていったらどうかと。つくる側は目的ははっきりしますので、割と取り組みやすいんじゃないかと。特に、現在JAの方では、地場の農産物の直販所あたりをつくろうという動きも出てまいっておりますし、そのために生産者に呼びかけて部会組織をつくろうと、生産者の組織をつくろうという動きもございますので、そういうのとあわせていけば、いわゆる食材の確保を目的とした転作、裏作の推進というのはできるんじゃないかというふうに考えております。 この中で教育長にお尋ねしたいのは、その現在使われている食材、これは安心安全なのかということと、いわゆる産地名、産地名はどういうところのものがあるのか、その辺、最近は中国からの野菜が大分入ってきています。私はこの前、青果市場の方に行ってみましたら、中国産のゴボウが並べてありました。やはり一番大事なのは、確かに生産体制とか品質とか数量、安定的な確保という部分も大事ですけれども、本当に安心して食べられるものなのかという部分も私は大事ではないかと。ですから、もし地元でそういう体制ができれば、積極的に活用していただく方向で考えられないかということで、教育長の御答弁もお伺いしたいと思います。 それから、次の項目、農林漁業従事者のIT講習についてです。既にIT講習は三回目に入りました。現在では千二百名ちょっと超した人たちが受けられまして、第三回目を含めますと、約千八百人程度の市民がパソコンの講習を受けられた。農林漁業従事者については、なかなかそういう機会を得られない。特に夜間にグループで受けたいという、そういう要望も出てきております。今回、認定農家を中心としてパソコンの導入等の予算も計上されてございますけれども、できましたら、講習会場、それから機材はあるわけですから、何とかグループごとに講習ができるようなことはできないか市長にお伺いしたいと思います。特に、これは窓口はどうなるのかとか、あるいは講師等の確保、予算面のこともございますので、よろしくお願いをいたします。 それから、次の清算事務に移行した国営開パ事業についてということですが、一点目は、日向市に移譲される農道の管理ということです。開パ事業については、いよいよ清算事務に移っております。現在、耕作道路あるいは農道について、耕作者あるいは市の方に移譲される、そういう調整がされているようでございますけれども、実際、移譲されるということになると、補修の必要のある箇所も出てくると思うんですが、そのあたりが完全な状態で移譲していただけるのか、もし移譲された後に補修等が出てきますが、その管理面についてはどのようにお考えなのかお伺いをいたしたいと思います。 同じく、次の荒廃地の活用についてでございますけれども、現在、開パ事業に伴いまして事業を進めてまいりました。しかし、御存じのように、非常に厳しい状況であるということで荒廃地が目立っております。中には、それを上手に利用して、籾木の地区のつわぶき会のように、平成四年以降、一時激減してましたけれども、現在では一・五倍の面積を持ち、そして販売高もかなり上げてらっしゃるところもあれば、一方でこれから取り組もうという方々もいらっしゃいます。特に、田の原地区や鵜毛地区の梅の栽培について、今現在取り組んでおられます。助成もいただいておりますが、ただ単にそれではということで取り組んでも思うようにいかないだろうと、同じようなことを繰り返すんじゃないかというふうに私は心配しておるわけですが、そういう中で、行政として生産から加工、販売、自立への指導、それと組織体系、そういうのをちゃんとやっぱり生産者と、耕作者と協議しながら、長期的な展望に立った中で助成制度なり施策なり打ち出していく必要があるんじゃないかというふうに考えますので、市長にお伺いをいたします。 以上で壇上からの質問を終わります。〔降壇〕 ◎市長(山本孫春君) 〔登壇〕三番黒木議員の御質問にお答えいたします。 まず、行政改革についてでございますが、各議員にお答えいたしましたように、現在、十月をめどに行政改革大綱と実施計画をセットで策定・公表できますよう作業を進めているところでございます。数値目標につきましては、可能な限り掲げることにいたしておるのでありまして、現在、その積算等を行っておる段階であります。議員御指摘のとおり、大綱策定後の実行が最も重要であり、あわせて検証も必要であると認識をいたしておるところでございまして、そのためにかなり時間がかかったことは率直に申し上げておきたいと思います。今後、毎年度、計画及び実績等については、しっかり市民の皆さんにも公表していきたいと考えておるところであります。 次に、意識改革のための自発的研修の導入についてでございますが、職員研修の基本的な考え方、現在の実施内容等につきましては、十六番甲斐議員にお答えをいたしておりますが、研修方法につきましては、接遇、リーダー養成、その他、公務員としての基本的な姿勢等を養成をしていく研修については、多くの職員に均等にその機会を与えるため、年次的、体系的に指名して研修を受講させているところでございます。一方、専門的、実務的な研修につきましては、本人の希望により受講させる自主的な研修方法も取り入れているところでございます。また、新入職員につきましては、現場での体験研修も実施をする予定でございますが、その他、御提案の職員の自発的な研修につきましては、その方法等について今後検討し、積極的に対応してまいりたいと考えているところであります。 次に、家畜排せつ物処理対策と活用についてでございますが、将来的には畜産部門と耕種部門との連携による良質堆肥の有効利用がポイントになると思われます。その前提として、良質堆肥を生産できる施設や人材の確保が求められるところでございます。そこで、日向市家畜排せつ物対策協議会を今月中にも発足させ、畜産農家と耕種農家の連携のもと、良質堆肥の需要と供給について協議を深めていきたいと存じます。堆肥販売のめどが立たないうちは、堆肥センターの設置を含む施設の整備は考えにくいところでございますが、設置の可能性も含めて議論をすることになろうと思っております。また、臭化メチル剤等の土壌消毒剤が使用禁止になることから、土壌消毒の代替方法がいろいろと検討をされているところでございます。本市におきましても、蒸気消毒機材が導入されようといたしております。消費者が安心安全な農産物を嗜好する傾向はますます顕著になってきておりますので、付加価値のある環境保全型農産物生産への体制を整えてまいりたいと考えているところでございます。 次に、学校給食食材を目的として転作及び裏作の推進についてでございますが、飼料作物に関しましては、自給飼料確保のために畜産農家による水田飼料として取り組んでいただいておるところであります。 しかしながら、野菜の水田裏作が推進できない原因は、圃場条件の整備が十分済んでいないこと、さらに担い手不足、野菜価格の低迷にあると考えられます。担い手不足の解消につきましては、農地の有効利用とあわせて農作業受託組織の早急な育成を図り、モデル地区の設置を検討するほか、グループによる野菜生産及び出荷の仕組みを十分検討してみたいと考えているところであります。 次に、農林漁業従事者のIT講習についてでございますが、農業者のパソコン研修につきましては、現在、認定農業者を中心としたパソコン購入計画及びパソコン研修を計画をいたしているところでございます。研修場所につきましては、内部でいろいろ検討いたしたところでありますが、現在、文化交流センターを利用することで話が進んでおるところであります。これからも農業者が経営収支の管理を初め、パソコンを利用した農業経営を図ることができるよう、県の農業改良普及センターや教育委員会とも協力をしながら、支援強化を図ってまいりたいと考えているところであります。 次に、国営開パ事業地内の耕作道路の取り扱いについてでございますが、本事業は一市二町にまたがる面積一千百六十五ヘクタールの土地を国営農地開発事業として整備がなされたものでございます。区域内の道路延長につきましては、幹線道路が約百三キロメーター、うち日向市内は三十五キロメーターであります。耕作道路が約百四十四キロメーターとなっております。幹線道路につきましては、既に市道として認定し、管理をしているところでございますが、耕作道路の取り扱いについても、事業の目的、経緯からして関係市町で譲与を受けることにいたしております。日向市が譲与を受ける耕作道路は延長で約五十三キロメーター、面積で四十一万七千平米程度になると思われます。その後の道路管理についてでございますが、基本的には受益者または団地ごとに管理をお願いをしたいと考えているところでございます。 次に、荒廃地の、いわゆる未利用地の解消対策についてでございますが、開パ事業につきましては、ミカン、桑、牧草を基幹作物として、営農の定着に向け、運営を図ってきたところでございます。その後の市場の国際化、後継者不足、高齢化等の問題もあり、非常に厳しい状況下にあることは認識をいたしております。開パ地内の未利用地解消対策につきましては、美々津地域農業振興促進連絡協議会、美々津地区土地利用促進協議会でも、その対策について種々協議を行っているところでございます。現在、未利用地解消対策としまして、未利用地解消作物導入助成金として百八十万円の予算措置を行い、苗木の購入費及び鳥獣による被害防止対策費に助成を行っているところでございます。平成十二年度の実績を申し上げますと、田の原団地で南高梅九十五本、対象者七名、柿が四十五本、対象者三名、鵜毛団地で南高梅三百八本、対象者五名、上松葉山団地で日向夏が五十本、対象者一名で、未利用地の解消が図られておるところであります。そのほか、先進地視察等を行いながら、今後とも未利用地解消に向けて努力をいたしておるところであります。 なお、教育問題につきましては、教育長の方より御答弁をお願いいたします。以上です。〔降壇〕 ◎教育長(宮副正克君) 〔登壇〕三番黒木議員の御質問にお答えをいたします。 学校給食食材を目的とした転作及び裏作の推進についてでございますが、二十四番荻原議員、十三番岩切議員にもそれぞれお答えしたところでございますが、現在、学校給食の食材として地場産品を可能な限り利用する方向で、学校給食会、物資納品組合の協力を得ながら現在進めておるところでございます。御質問にあります裏作及び転作の推進は、重要な農業の振興策の一手法であると認識をいたしております。御承知のように、学校給食での食材の条件としては、安定供給を前提に新鮮・良質・廉価なものを求めてきておりますし、これからもその考えは踏襲してまいりたいと思っております。裏作及び転作の状況や動向を学校給食の視点から注目してまいりたいと思っておるところでございます。 次に、青果物の年間必要量は、献立の種類あるいは季節の献立の採用等で幾分は変化いたしますが、総量はほぼ一定しておるところでございます。あくまでも、学校給食の安全で安定した食材の確保を目指す観点から生産の実情を受けとめていきたいと、このように考えておるところでございます。御理解を賜りたいと存じます。 なお、購入に際しての青果物の安全性及び産地名につきましては、担当課長をして説明をさせたいと思います。以上でございます。〔降壇〕 ◎学校給食共同調理場所長(松田弘文君) 教育長の答弁に補足をいたします。 三番議員の食材は安全か、また産地名はどうかと、こういうお尋ねでございますけれども、まず食材の関係ですけれども、学校給食会の方で献立に応じて物資納品組合に食材を発注をしているわけでございます。その物資納品組合が主に日向地方卸売市場、ここで競りによる買いつけをしております。一方、日向卸売市場に集まる農産物でございますけれども、日向市が三五%から四〇%のようでございます。季節によって、この比率が変わるようでございます。日向市以外が六五%から六〇%、こういったふうに日向、東臼杵郡、そして川南、都農、こういったところの農産物が市場に集まっておる状況でございます。うち、食材につきましては、主に日向、東郷、門川、こういったところが対象になるということでございます。そういう実情の中で買いつけをし、そしてそのものを調理場に搬入する、こういう形になります。調理場におきましては、物資納品組合から搬入されたものをまずは検収いたします。検収に立ち会うのは、栄養士を中心に学校給食会の職員、そして物資納品組合の職員、こういったところが長年の目をもって検収に立ち会います。検収を経て、それから下処理に入るわけですけれども、そこでも一定の監視の目をもって安全かどうか目視をいたしております。このように、物資納品組合の買いつけの段階、そして搬入での検収の段階、下処理の段階、こういうふうに三段階でチェックをしておる体制をつくっておりますので、食材につきましては安全であると、こう言って差し支えないと思います。加えて、産地名のところですけれども、前段で御説明申し上げましたけれども、農産物の流通の実情が広範囲にわたっていると、こういうところで産地名までは特定できないと、こういう実情でございます。以上でございます。 ◆三番(黒木円治君) 項目ごとに再質問したいと思うんですが、先ほど私は市長にお伺いをしました。今までいろんな方々が答弁されてますので、それなりに理解はしているつもりです。最初、私はこのこと、六月時点で既にできていたという理解をしていいということですね。それと、数値目標については、いわゆる県の指導とかいろんなこともあったけれども、大綱については総論的なものであったというふうに理解していいのか。それと、あとこの実施計画の中でそういう数値目標入れていくだろうと、いわゆる年度ごとの達成目標も入れてくるだろうと思うんですね。この策定がおくれてるというのは、総論賛成、各論反対という、そういう部分があるんじゃないか。もし、そういうことがあるとしたら、これはできればやっぱり我々にもあるいは市民にも知らせるべきじゃないかと。そういう経緯が、今まで八回とか七回とか三回という中で、じゃ、どうだったのかなというのを心配をしているんですよ。わからないからですね。正直いって、その類似団体には行かれたんですか。行かれて、どういう調査の目的で行かれて、どういう結果が得られたのか、その辺わかれば。この三点についてまずお伺いしたいと思います。 ◎市長(山本孫春君) 三番、ただいまの質問にお答えいたしますが、いわゆる行政改革推進本部チーフが助役ということで、御指摘がありましたように、延べ十八回会議を重ねております。そういう中で、問題は大綱は総論、実施計画は各論と、こういうことになりますから、総論、各論の整合性を求めるために会議をたびたび重ねて今日に至っておるという状況でありますし、中身につきましては助役の方から答弁をさせることにいたします。以上です。 ◎助役(弓削哲郎君) 行革につきまして、市長の補足答弁をいたします。 まず、組織としましては、先ほどお話のありましたような形で行政改革推進本部というのをつくっております。それと、専門部会をその下につくっております。それから、民間の皆様方の行政改革推進委員会と、この三つがあります。まず、推進本部は、専門委員会でいろいろ出されましたのを協議をするようにしております。推進本部につきましてちょっと申し上げますと、八回開催をしたということでございますが、昨年の十一月三十日に第一回を開催しておりまして、その際には、やはり五年間の、さきの平成八年から十二年までの計画を総括していくということからまず始めております。そして、第二回の十二月以降につきましては、大綱につきましてそれぞれ検討をしてまいっておりまして、後の七回、八回、これはことしの七月十六日が七回、第八回が八月二十八日ということでございますけど、この際には実施計画について協議をいたしてきております。おくれているという関係につきましては、やはり発足が十一月三十日、もうこれは十二月でございますので、それをわずかな期間、四カ月でつくっていこうという、まずそれがちょっと取りかかりが遅かったということが一つはあろうかと思います。 それから、大綱につきまして、六月の議会で市長がほぼできているというような発言があったということでございますけど、一応大枠といいますか、そういう関係につきましては大綱はできておるんですけど、実施計画を進める中で、やはりいろんな整合性の問題等で修正をしなければいけない関係というのがかなり出てきております。そういう面で、大綱につきましても見直していくといいますか、実施計画を進める中で見直すということでございます。 それから、数値的な関係につきましては、市長が申し上げたとおりでございますけど、できるだけ数値につきましては、実施計画の中で年度ごとに示していけたらということで、今、検討をしております。 それから、もう一つの、いわゆるでき上がった後の進捗状況でございますけど、議員がおっしゃられますとおりでございまして、やはりこれが一番大切でございますので、改革の推進状況につきましては、前の議員さんたちにもお答えしてきましたけど、年度ごとの推進状況というのを把握しまして、市民の皆さん方にわかりやすい形で公表し、市民の理解と協力を得ながら、反省、実行というのを進めていきたいと考えております。以上でございます。 ◆三番(黒木円治君) ある程度、理解をいたしました。 一つ、市長、これは最初にお伺いしておった方がよかったかなと思うのですが、私たちは善通寺市とかほかもいろいろ今まで調査に行きました。その中で、やっぱり非常に厳しいんですね、やられる方。もちろん、これは市民もそうです。いろんな補助金がカットされるとかサービスで若干カットされる分があるだろうと。市民がその分、自分たちで努力しなければならない点も出てきます。ですから、市民もそうですが、逆にいえば行政、役所というのは、それは大変だろうと私は思ってるんですよ。ですから、市長のリーダーシップ、こういう形でいくと、大綱をつくるときからですよ、ときからですね、こういう形でいくと、数値を示す、いわゆる民営化はこれとこれをまずやると、それ以後はまた検討しながら進めていくとか、あるいは職員の配置とか、そういう部分についてある程度明確にしていくというのが大事なことではないかと思うんですよ。なぜそれをあえて言うかというと、市長は多くの市民から信任されて市長になられた。で、行政を任された。市長は上じゃないんですよ。市民とは対等の立場、私はそういうふうに理解してますし、逆にいえば、やっぱり市民の方が市長にやってくださいということですから、どちらかというと、わかりましたとしっかり受けとめて、無理なことでも市民が望むことは実行していくのがこの行政改革だと私は信じてます。対話と協調とか市長自身の信条もあると思うんですが、行政改革については、これはお願いしますよでは私はできないと思うんですよ。担当課長にこうこうでお願いしますよ、とても私は内部をまとめ切れないと思うんです。じゃ、どうしたらいいかといったら、もう目標数値を与えて、それでやるから頼むと、職員組合等の関係もあるでしょうけれども、そういう方向でないと私はうまくいかないんじゃないかと。善通寺市の例にしても、これは平成七年です。そういう方向でやってるんです。最初は非常に厳しかったと、しかしおかげで今は理解を深めていただいて次の段階に移ってますよと、そういうお話ですよね。ですから、一挙にやろうとせずに、まずできることからやっていく方法はとれないのかなという、そういう部分、市長の基本的な考えを再度お伺いしたいと思います。 ◎市長(山本孫春君) ただいまの質問にお答えいたします。 まさに、行革は当面の地方自治にとっては避けて通れない最重要課題だと、このような認識のもとに、行政改革大綱、さらに実施計画等について真剣に討議を進め、今日に至っておるわけであります。私はたびたび申し上げておりますように、このことについては不退転の決意で推進をすると、こういう気持ちでおりますので、せっかくありますこの民間の皆さんたちのお手数も煩わせております行政改革推進委員会、さらに助役をチーフとする行政改革推進本部、そしてまた、職員では補佐、係長クラスの皆さんの専門部会等の中で議論を深めながら取り組むことも、私は民主主義の中では大事なこと、このように認識もいたしておりますし、こういった意見等も大切にしながら不退転の決意で臨むことにはいささかも変わりありません。そういった面では、日向の限られた財政の中で、どれだけ効率的な行財政の運営をするかということは、基本的な市長としての私は取り組みじゃなかろうかと、このように考えておりますので、いささかもこのことについてちゅうちょするものでないことを明確に申し上げておきます。以上です。 ◆三番(黒木円治君) 大変、何といいますか、市長の意が伝わってきたわけですが、どうなんでしょう。やっぱり各論の部分でかなり問題があるんじゃないんですか、正直いって。そこは、市役所はだれのものかということから考えていくと、私は決してこれは、そこで働く人の権利とか云々と私もわかりますけれども、やはり市民から求められているのは、やっぱりスリム化してほしいと、そういう部分ですよね。それを担当課長やそういう方にお願いするだけでやれるのかなというのが私の考えなんですよ。よその例も先ほど申し上げましたように、トップのリーダーシップでやると、そういう方向ではできないんですかね。もう一度、お願いします。 ◎市長(山本孫春君) お答えいたします。 もうここまで、助役をチーフとする行政改革推進本部の中で議論を詰めてまいっております。今、数値の問題で大詰めを迎えておるわけなんですから、その時期は十月ということで明確にしておりますから、一個も進んでないという状況なら三番の言われる気持ちもわかりますよ。そこまで努力を積み上げて、今、十月には大綱も実施計画もセットで公表したいと言うのでありますから、そこあたりをひとつしっかり受けとめていただきたいと、このように思います。 ◆三番(黒木円治君) これ以上議論をしても全く考えが違うわけですが、ただ私、お願いしておきます。数値目標が一番なんですよ。総論はできるんです。数値目標を定めるときに非常に困難をきわめる。ですから、トップの強力な指導がそこにあるべきだと。でないと、その下のというか、いわゆる本部長とかそれぞれ担当課で、そこは難しいんじゃないかなというふうに私は感じてますので、不退転の決意でぜひ十月までには提出できるようにお願いをしておきたいと思います。 では、次に、職員研修についてですが、これは行革と重なる部分もあると思うんですけれども、正直いいまして、時代の流れというのは非常にスピードアップしてまして、私たちも以前にワープロをやっと覚えたかなと思ったら今度はパソコンですから、今、何とか自分なりにやってるところなんですが、行政の動きとかいろんなもの、今かなりスピードアップされてます。そういう中で、本当に対処できる職員研修というのは、ある程度は先ほど市長が申しましたように、いろんな形で取り組まれているのはわかるんですが、ただ、名指しとかそういう部分はもう時代は終わったんじゃないかと、やっぱり積極的にそこは私が受けますとかそういう姿勢が必要じゃないかというふうに私は考えるんですよ。ですから、できましたら、これは今後の課題としたいということですので、ぜひある程度自由に研修をやらせると。そして、そのかわりしっかり結果は自分の部署に持ち帰って、その結果を披露するなり、あるいは広報あたりでこうこう研修に行ってこういう結果でしたというそういう欄もあって私はいいんじゃないかと。そのことによって、市民の理解も得られるだろうし、本人の自覚も生まれてくるんじゃないかと。これは一概に職員だけじゃなく、これは我々もそういうふうに感じてるところですので、ひとつ前向きに御検討をお願いしたいと思います。これは要望で結構です。 次に、環境保全型の農業の取り組みについてということですが、家畜排せつ物処理対策と活用ということで、これは所管の課といろいろ詰めてまいりました。正直いって、壇上でも申し上げましたが、十五年度より土壌消毒剤が使用禁止となるということですから、今までいろんな形で、農薬というような形で使っていたものができなくなるということですから、そのための対処法として、先ほど申し上げましたが、蒸気消毒機導入、こういうことも予算化されております。あとは、完熟堆肥あるいは米ぬかを併用した中で土壌を改良していくと。その中で連作障害とかそういうものを減らしていくという方法しかないんです。もう薬漬けの時代は終わったということですから、そうなれば、せっかく排せつ物の処理に困ってる、そのために助成制度を利率のアップもしまして、二十分の一を六分の一にアップして、県単事業でいろいろやられていることは知ってます。赤木議員もこのことについて、小規模畜産農家に対しても施設設置のマニュアル化を図ってほしいと、そういう要望も出されております。結局、家畜排せつ物法に適用外の方もあるいは適用される農家、こういう人たちが、それぞれに理解している人はそれなりに進んでいるんですけれども、理解していない農家あるいは農協、このあたりがどうも完熟堆肥をつくるのに、そういう施設建設については後ろ向きであるというふうに私は見てるんです。 しかし、これは農業振興という立場からすると、ぜひとも必要なことだというふうに考えますので、市長に今、仮称家畜排せつ物対策協議会は今月中に立ち上げるということですが、その組織体系はどういうふうにされていくのかということと、それと、これは早急にやらないと間に合わないと思うんですね。十六年度から実施されるわけですから、法そのものが。市長の認識、そのあたりをもう一度お伺いしておきたいと思います。 ◎市長(山本孫春君) お答えいたします。 先ほど壇上から申し上げましたように、畜産農家と耕種農家との関係、これは絶対大事な課題だと思ってます。こういった総合調整をしていくためにも、申し上げました日向市家畜排せつ物対策協議会を立ち上げたいということで、そのメンバー等については、農林水産課長の方で作業を進めていただいておりますので、そちらの方で答弁をさせることにいたします。以上です。 ◎農林水産課長(和田正義君) 日向市家畜排せつ物対策協議会の設立でございますが、畜産農家の代表者と耕種農家の代表者とJAと農業委員会の代表者に入ってもらって議論をさせていただきます。議員が言われるように、もう早急に迫っております。十六年の十一月ということでですね。六十六戸の農家の堆肥舎の整備をやるということになっておりますが、該当に外れた方、地域で混住になっておるところでは、堆肥舎の持っていきようがないという農家の意見もありますので、そこあたりの協議を煮詰めていきたいと思います。それと、耕種農家の方は完熟堆肥がつくりたいと、で、堆肥舎をお願いするということも聞いております。一件、相談に来られてる耕種農家もございます。そこあたりの詰めをやりまして、畜産農家と耕種農家と一体になって、排せつ物のリサイクルをやっていきたいと思います。ハウス農家が切実に地力がなくなったということで、実感しておりますので、早急な対策として立ち上げて協議してまいりたいと思います。以上でございます。 ◆三番(黒木円治君) ありがとうございました。 担当課の方では、かなり切実に受けとめられているということですが、一点だけ、市長、これは市長ももとは農業生産者出身ですから、こういう実情というのはよくおわかりだと思うんですが、ただ、この法ができることによって、延岡地区もそうですが、野尻町もアグリということで、かなり政策の一環としてセンター方式を取り入れてやっておられると、延岡はそれを利用しながら、給食の生ごみ、あるいは漁業者から出ます、あるいは加工業者から出ます魚かす等も一緒に処理してる、なおかつ生産者、いわゆる排出者からも負担をしているということですよね。野尻町もそうですが、年間一千五百万程度の持ち出しがあると。すると、延岡もやっぱりそうです。日向市は、今ここに三戸以上の農家に対して設置をしていただいております。ことしが七百万で来年一千万、十五年が一千万と、全体では二千八百万ほど個別にそういう設置を進めております。今後、今度は十頭以上の農家あたりにもそういうことでやっていただくというお話ですけれども、そうなるとやっぱりかなり、ここでできるものが正直いって完熟であるかどうかという疑問なんです。今までここでできるものは完熟でなかったから、いわゆる使う側、農地にこづんで、再発酵させて完熟にして使用したと、これが問題となって、この家畜排せつ物法というのができたんです。もちろん、これ以外もありますけど、環境に配慮してと。そういう実態を市長は御存じだったのかなというふうに正直いって感じてるんですよ。ですから、交互につくらせるのもいいが、そこでは数量の規制があって、とてもじゃないが完熟はできないんだということは認識しておいていただきたいと。ですから、三次、四次、発酵させていく、温度を八十度上げなくてはならない、約四カ月かかると、二次、三次は別として、生ごみであれば四カ月かかるんですよ。半分は、いわゆる完熟の中の半分は、戻し堆肥として利用していくことによって短期間で完熟ができるという、ですから即使用できる。しかし、即使用できるのは、正直いって、市長も御存じでしょうけれども、露地関係の人は即利用ができるんです。窒素分とか塩基分があっても、雨に打たせれば抜けていくわけですから。ところが、ハウス農家はそれができないので、それなりの処理をしなくてはならない、それに合った。普通であれば一年はかかる。だから、野積みをして再発酵させて、それが問題になってきておるんです。それを利用するという状況なんです。先ほど、担当課長はそういうふうに時間がないというふうにおっしゃいましたが、それは担当課にいろいろ苦情が来ているからだと思うし、対策を練っているからだと思うんですね。環境整備課もやっぱりそうだと思うんですが。ですから、どうでしょう、市長。セクター方式あるいは分散型、例えば三地区に分けるとか、または民間に参入していただく。しかし、応分の制度利用については市がお手伝いしましょうという、そういう方式でもいいんじゃないかというふうに私は最近考えているんですが、いかがでしょうか。 ◎市長(山本孫春君) ただいまの質問にお答えいたします。 いろいろと状況等詳しく説明の上での質問でありますが、状況等早急に把握をして、どういう対応が一番望ましいのか、循環型農業というのは農産物の安全性という立場からも極めて重要でありますし、そういった面で、今回問題になっております環境保全型農業への取り組みの中での畜産排せつ物処理対策は喫緊の課題というふうに、三番の質問の中から理解を深めたところであります。担当課の方では、畜産農家あたりからいろんな形でお話があっておると思いますし、そのことが今回、家畜排せつ物対策協議会の設立と、こういうアクションが起こったと思っていますから、真剣に受けとめさせていただきたいと思っております。以上です。 ◆三番(黒木円治君) ありがとうございます。 これは御紹介だけしておきます。権現原に完熟堆肥を十アール当たり七から八トン使用して三年で土壌改良ができると、青枯れ病は激減したと、食物連鎖で害虫も少なくなったと、こういう状況が生まれてきてる。ですから、今まで確かに使わなかった、使わない理由がやっぱりそこに完熟でないという、使いにくいという部分があったことをぜひ御理解いただいて、そして土壌改良をしていくということになれば、普通の利用の仕方にしても三年ぐらいかかるんですね、正直いって、三年かかるというふうにおっしゃってます。ですから、そういう意味で、私は需要の問題を、残ったらどうしようかとかいうそういう問題だけに終始するんじゃなくて、前向きにひとつ検討していただきたいし、そういう方向で進めてもらいたいと思います。特に、期間もないということと、安心で安全な食物を提供するというのが大事なことではないかと、そのことによって地場産品の付加価値もかなり違ってくるんじゃないかというふうに感じますので、よろしくお願いいたします。 では、次に、同じ項目の二番目ですが、ほとんど御理解はいただいていると思うんですけれども、ただ、私は壇上からも申し上げましたように、これはここまで議員の皆さんからも要望が出ている、いわゆる地場産品ということでこれだけの要望が出ているということになれば、やっぱりそれを積極的に今度は一歩進めて生産をしていくグループあるいは団地をつくっていくと。先ほども市長の答弁の中であったような気がするんですが、鵜毛等も圃場整備事業に、基盤整備事業に取り組みます。つくるものがないというのが一番不安なんです。ところが、やらないとできないということで、九月以降から取り組んでいくというような話も聞いていますが、一番心配するのは、できるだけ出荷できる体制とか出荷できるところとか生産しても売れるのかという、そういう心配も農家の中にはあるわけですので、そのあたり、特に転作、裏作、よそにお世話になってる分があるんです。ことしの転作にしても、結局、他用途米の部分で、いわゆる他用途米を含めて西郷村の方にお世話になってる十一・五ヘクタール、西郷村にお世話になったということです。ここはなぜ引き受けられたのかということは、タバコ、キュウリ等の転作が進んだということです。ですから、日向の分がそちらの方に回ったというふうになるんです。こういう上からの押しつけもあるわけですけれども、しかし、達成することによっていろんなメリットも出てきてますが、ただ、この他用途米というのがどういうふうに使用されているのかと、いろいろ調べましたけれども、自主的に製粉して業者に渡す、一部は酒米として回る、ところが、かなりな値段、酒米にしては、八千十円ですか、政府が買い上げられるのが、酒米については倍近い値段で、それはどこかといったら、農家をまとめ役のところがそんなことをやってるということで、私は非常に他用途米については不満を持ってます。ですから、できればそういうのをもっと日向市に生かしたその生産団地づくり、あるいは露地栽培あるいは施設園芸づくりに生かしていく必要がある。その中で地元の物を食べていただきたいという、そういう考えもあっていいんじゃないかというのが今回の提案でございまして、先ほど教育長の方から答弁等もございましたが、私は正直いって教育長には感謝を申し上げたいと思うんですが、ただ、やっぱり安心である、安全である、その確認ができているかどうかというのは、まだ私は先ほどの御答弁の中では、答弁の中でも確信をしておりません。地元でつくることによって、正直いって見れる、学習には生かされるということは、今回の質問の中でも披瀝された部分があったような気がするわけですけど、そういうふうに考えていますので、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいというふうに思います。特に、JAあたりが直販所も今回つくりますので、それにあわせてひとつJAあたりと協議しながら、この他用途、いわゆる転作、裏作の推進をもっと図っていただきたいというふうにこれは要望しておきます。 次、開パ事業、今、市長からいろいろるる説明がありましたが、実際いって、かなり今困ってらっしゃいます。私も調べました。どういうふうになっているのかなということで、実は調べたんですけれども、一戸当たりの農家の負担、十アール当たり二十四万四千二百六十七円、全体的にこれは一市二町で清算金だけで十二億七千四百万、十アールあたり二十六万四千二百六十七円、こういうのを清算しなくちゃならない。ですから、実際そこで耕作している皆さんはもうそれでいいですけれども、桑とかいろんな作物で経営ができなかった人たち、そういう人たちにはかなり負担になっていると。それと、実際、土地売った人の話も聞いたんですけれども、まともな値段で売れないので、差額の分は自分で払った、その分を払いましたというような話もあるんですが、その中で、先ほど道路の管理の問題ですが、これは質問の中で私は補修後の移譲ということで受け取っていいんですかね。それとも、ある程度はそういった部分は今後所管課の方で補修をしていくというふうにとらえていいのかどうか、その点一つお伺いしたいと思います。 ◎農村整備課長(黒田禮三郎君) 開パ内の耕作道路について市長答弁に補足をさせていただきます。 開パ内の延長につきましては、先ほど市長が申されたとおりでございます。現在の農道の管理につきましては、一応、一定要件農道、幅員四メーター以上につきましては市の方で管理をしておりますが、その他の道路につきましては、耕作者で原材料の支給等しまして管理をしていただいているような状況でございます。また、農道の中でも生活道としての性格の強い道路、これにつきましては、区長のさんの方に原材料なりを支給いたしまして、管理をいただいております。この開パ内の耕作道路につきましては、現在、舗装等もほとんど済んでおります。問題は、路肩、路側が予想される主な道路の管理になろうかと思いますが、基本的には市長が申されましたとおり、受益者、それから団地ごとに管理組合をつくって管理をしていただくという方向で同意を受けたいというふうに思っております。災害等の大規模といいますか、災害等で対応できる金額につきましては、できるだけ公共施設事業災害復旧事業の中で対応していきたいということを考えております。以上でございます。 ◆三番(黒木円治君) わかりました。結構です。 次に、最後になりますが、荒廃地の活用策についてということですが、私が特にお伺いしたいのは、例えばこういうふうに現在披瀝されたような状況にあるというのはわかっているんですが、これをどういう形で生産から加工、販売まで持っていくのかということなんです。それは、それぞれで考えていただくのか、あるいはそういうのをやっぱりいろんなところに研修等も実施をしながら進めていらっしゃるということなんですが、もっと加工・販売部門を見据えた中で指導あるいは助成等考えられないかというふうに思ってるんですけれども、そうなれば、三年で打ち切るとかそういうことじゃなくて長期にわたると思うんです。梅の場合には約十年かかると言われてますので、その辺いかがなんでしょうか。市長にお伺いをいたします。 ◎市長(山本孫春君) 生産から販売までの体制を整備することは、作目をせっかく御努力をされて生産した作物が有利に販売されることにつながっていこうと思っていますが、なかなか行政がそこまで深く介入をするということは難しい問題だと思っています。したがいまして、生産組織等を育成することについては、行政としてもある程度の支援はさせていただきますが、あとの問題になりましたら、JAあたりとの提携を大切にしながら、やはりこの大きな団地の中で一定の量も確保することによってブランド確立と有利な販売ルートに乗せることもできるんじゃないかと、そういうような考えもしますので、せっかくこの南高梅だとか柿だとか日向夏あたりを植栽をお願いをしておりますから、こういった皆さんたちも、いかに取り組むことが生産者にも有利な販売ができるかということについては、自助努力もお願いすることも大事だと思っておるところであります。また、営農担当の者からそういった皆さんの声も集約をしながら、少しでも安定した経営ができるような指導もさせていきたいと、このように思うところであります。以上です。 ○議長(黒木敏雄君) この際、議事の都合で時間の延長をいたします。 ◎農村整備課長(黒田禮三郎君) 開パ内の未利用地の解消対策についてでございますが、基本的に先ほど市長が述べられましたとおり、南高梅等の一応助成も行っておりますし、、ある程度の未利用地の解消が図られたものというふうに理解をいたしているところであります。問題は、生産してから、梅の場合は、先ほど議員申し上げましたとおり、七年から十年ぐらいで本格的な収穫ができるというようなことになっておりますが、問題はその後の生産です。これをどうするかといったようなことにつきましては、先ほど市長が述べられましたとおり、行政ではある程度限界があるのじゃないかなというふうに私は考えておるところでございます。そこ辺になりますと、JAさんの協力がどうしても不可欠なことになってくると、先ほどの市長の方が答弁されました美々津土地利用促進協議会ですか、この中にも実はJAさん等もメンバーの構成になっておられます。平成十三年度の総会がございまして、そのときに一応開パ内の未利用地の解消対策につきましては、JAさん、今までにいろいろお骨折りをいただいておるところでございますけれども、開パに、未利用地の解消対策について一つのプロジェクトをつくっていただけないだろうかと、そのプロジェクトをつくった中で農家の意見等も聞いて、どういう生産、ものがいいのか、つくった後の販売をどうするのか、そこ辺を基本的に考えていく必要があるので、ぜひともお願いしますということを伝えてございます。その中で、JAさんも検討してみましょうということになっておりますので、今後この協議を通じまして、また取り組んでいきたいというふうに思っておるところでございます。以上でございます。 ◆三番(黒木円治君) なぜこの質問をしたかといいますと、先ほどJA、JAというような言葉が出てますが、まさしくその辺が完全な機能を果たしてない、生産者のためにというのは、私も同感であります。ただ、市ですね、これはそういう形で取り組んできたわけですから、これは当然その後のことについては十分協議がされて、補助といいますか、そういうことをやられたのではないんですかね。ただ単に、その荒廃地の解消あるいは遊休地の解消のために生産者が言ったからやりましたと、あとはあなたたちでやってくださいという、そういう行政側のスタンスでやられるということですかね。もっとやっぱり深く踏み込んで取り組む、じゃ、こうこうなりますよ、大丈夫ですか、その体系はどういうふうにされますか、三者でそういうことをしっかり計画を立てて、じゃ、行政が役立てる部分、行政の役割、JAの役割、生産者の役割というのをはっきりしていくべきじゃないかと思うんです。場当たり的なことでやられると、それに農家は若干弱いので乗っていく、実際やったら思うようにいかん、これが今までの開パ事業じゃなかったんですかね。農家は農地を失いたくない、土地を失いたくない、だから参加したい。ところが、技術が要った、時代の流れもあったけれども、技術が要った。だから、ミカン山を生産していた農家がもう転売をせざるを得ない、借金が残った、そういう今までの現状があったんじゃないんですか。ですから、今回こういう形で、他所にわたって事業展開のために助成されていますけれども、それで果たして二の舞を踏まないということがあるんですか。私は同じそういう形で取り組んでいただけるなら、行政は行政として過去のことをしっかり見据えて、生産者にも責任があるわけですから、自己決定、自己責任という部分があるわけですから、もっと行政の知恵をそのあたりで出していってやることが大事じゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎農林水産課長(和田正義君) 開パの中の梅の植栽でございますが、南高梅、これは南郷村がやっております、団地をつくってですね。それに倣って、日向市も取り入れたいということで、植栽する方も南郷村に現地の視察にも行ってまいりました。今、植栽して、早い人は出荷段階にずっと入っております。販売といたしましては、今、クリを南郷村と西郷村、これがタイアップして西郷村で出荷しております。私のところもJAに南郷村が南高を主力にしておりますので、できたら一緒に集めて加工して販売していただくということと、日向青果市場です。ここでもA級品であれば転送いたしますという取りつけはいたしております。これから、もうちょっと品質の栽培指導をやっていかないと、南郷村の南高と歩調を合わしていかないと、ちょっと品質で劣る面がありますので、そこあたりは協議していただきたいと思います。農家自体で加工しますと、農協の直販所、今度、温泉館の物産館、ここあたりでも少しずつは販売できるんじゃないかと予測をしております。桑のような二の舞をしないように、しっかりした協議をやって販売していきたいと思っております。以上でございます。 ◆三番(黒木円治君) ありがとうございました。大変御苦労かけますけれども、よろしくお願いしたいと思います。 最後に、市長に要望いたします。あなたが市長ですから、自分の意見とか要望はしっかり職員に伝えて、伝えた職員はしっかりそれを受けとめてやるわけですから、柱がない以上、なかなか職員は結論できないと思います。よろしくお願いしておきます。 ○議長(黒木敏雄君) 以上で三番黒木円治議員の質問を終わります。 ここで十二番赤木紀男議員と十三番岩切裕議員から、昨日の本会議一般質問中の発言について取り消しと訂正の発言の申し出がありましたので、これを自席から許します。 まず、十二番赤木紀男議員。 ◆十二番(赤木紀男君) 議長に対しましては発言の機会を与えていただきまして、本当にありがとうございます。 きのう私の一般質問の発言中に、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・という趣旨の発言をいたしました。この発言は島根県の和牛農家に対しまして全く失礼であり、不穏当の発言でありました。したがって、この部分につきましては、取り消しした、許可をいただきますよう、会議規則第六十五条の規定により申し出るものであります。改めて、島根県の県民に対しましておわびを申し上げたいと思います。 もう一つ、また発言中、「作業員」というべきところを「人夫」と発言したようであります。したがいまして、「人夫」という言葉は「作業員」と訂正させていただきますよう、同条の規定により申し出るものであります。 今後とも、発言については、より一層責任を持って発言することを表明しておわび申し上げたいと思います。 ○議長(黒木敏雄君) お諮りいたします。 ただいまの十二番赤木紀男議員から昨日の本会議における発言について、会議規則第六十五条の規定により、不穏当の理由により該当する部分を取り消したい旨及び訂正したい旨の申し出がありましたので、この取り消し申し出を許可することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(黒木敏雄君) 御異議なしと認めます。したがって、発言取り消し申し出を許可することに決定しました。なお、訂正については、議長においてこれを許可いたします。 ◆十三番(岩切裕君) 私もきのうの本会議一般質問の壇上の学校給食共同調理場の発言の中で、自校式のメリットというものを話す中で、子どもたちと親近感があるという意味を込めて私は、「給食のおばちゃん」がつくったものを楽しく食べるという言い方をしました。私自身としてはそういう思いを込めたつもりでありましたけれども、後で指摘を受けまして、後日、帰って見直しましたら、やはり非常に不適切な発言であるということを、要するに「おばちゃん」というレッテルで個人の尊厳を無視するところがあります。したがいまして、「給食のおばちゃん」というところを、「毎日顔を会わせてよく知っている給食調理場の人たち」という形で、子どもたちの関係性も大切にしたいと思いますので、そのように訂正方を議長にお願いしたいと思います。私も一九四九年生まれであります。なかなか体の中にしみついている物の考え方とかいうのがぽっと出てきてしまうということは恥ずかしい限りでありますけれども、できるだけ自己研さんに努めるということを表明して訂正方をお願いいたいしたいと思います。 ○議長(黒木敏雄君) ただいま十三番岩切議員から、昨日の本会議における発言について、会議規則第六十五条の規定により、不適切の理由により該当する部分を訂正したい旨の申し出がありました。訂正については、議長においてこれを許可いたします。以上であります。 これで、この定例会の一般質問は終わります。 以上で本日の日程は全部終わりました。 あすは午前十時に本会議を開き、市長提出議案の審議を行います。 本日はこれで散会いたします。 △散会 午後四時五十二分...